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ユーラシア大陸横断(酒の旅)
NASTAROVIA!
無言のコンペティション
プラハの友人ヤンの母親の勧めで、スロバキアを訪れることになった。チェコとスロバキアが分離してからまだ10年も経っていない。戦争によって分離したわけではないため、「別の国である」という意識は彼らにはあまりないという。チェコにはプラハを初めとして素晴らしい都市の文化があるが、スロバキアには雄大な自然がある。どちらも彼らにとっては国の自慢であるようだ。「チェコスロバキアの美しい自然を見てきなさい」というお母さんの一言で、スロバキア行きが決まった。
ビザは即日発給されたが、滞在期間は3日しか許可されなかった。その3日で「オススメ」の5都市を訪れることにしたため、スロバキアではかなり忙しく過ごすことになった。夜行でチェコから入り、早朝や深夜にハードな移動を強いられた。
ゆっくりとレストランに行く機会は少なかった。大都市と呼べるような場所は首都のブラチスラバぐらいしかなく、ちょっとした時間にレストランを見つけるのは至難の業だった。そこで必然的に、スロバキア滞在中は駅またはバスターミナルにある食堂をよく利用した。
食堂ではメニューをみてもほとんど理解できない。というわけで、いつも、食べる前に食堂内を一周し、他の人が食べているものを見てから注文するようにしていた。風貌とその行動から、食堂内で僕は目立った。注文して席についてから食事とビールが届けられるまでの間、周りの人たちが突然現れたこのガイジンに興味を示しているのがよく分かった。アジアの人々のように話し掛けて来ることはないが、ちらちらとこちらを見ている。
注文したものが届く。すると、周りの目はますますこちらに注目する。このよそ者はどんな食べ方をするんだ、と語りかけるように好奇の目で見ている。そうした「目」に向かって、軽くジョッキを上げ、ビールを一気に胃に流し込む。
ジョッキはほとんど空の状態になる。それを見ていた目はその飲みっぷりに驚きを隠しきれない。そこでこちらもジョッキを目で追い、合図をする。その合図に気づくと、相手は同じようにジョッキを空ける。。
相手が飲み終えたのを確認すると、僕は次なるジョッキを買うためにカウンターに並ぶ。しばらくして、相手も後ろにいる気配がする。
席に着き、お互いに牽制しながら再び飲み始める。相手より少しでも早く飲んでやろう、という僕の気持ちは、相手のそれと同じようだ。同じようなペースでビールが消費されてゆく。
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このように、スロバキアでは自然発生的に飲み比べが始まった。3日間で同様のコンペティションが4回行われたが、いつものパターンとして、数杯飲んで初めて会話が始まった。
急遽選ばれたスロバキア代表4人は、それぞれ負けを認めた。初めて日本人と飲み比べをした彼らは、日本人のことを極めて酒に強い民族だと認識したに違いない。
スロバキアには完勝した。
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Spisski Hrad
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犬と自転車
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ヨーロッパの列車には犬や自転車がよく乗っている。
ウトウトしていると足の裏を犬に舐められたりするし、自転車はときに邪魔だと感じることもあるが、日本の列車とは違った雰囲気があり、面白かった。
犬を連れて旅をしている少女に会った。
彼女は一人で山にキャンプに行くという。しかし、一人では心細いので、愛犬とともに旅することにしたそうだ。なんとも素敵な旅である。
ヨーロッパを回っていて、自転車で走りたくなるような綺麗な町並みや、美しい自然をいくつも見た。いつか僕も自転車を乗せて、旅をしてみようか。
日本の列車では、犬を乗せたり自転車を乗せたりすることは禁じられている(と思う)。ぶらっと列車の旅をして、その先でサイクリングを楽しむ。そんなことをしてみたい。
犬や自転車を自由に連れて行ける、そんな状況がいつか実現するだろうか?
あ、でも朝の田園都市線に犬がいたりしたらタイヘンだ。自転車を乗せたりしたら壊れてしまうだろうし!
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