ブラッドフォード大学大学院 体験記
(MA in Peace Studies, University of Bradford)

120%帰国を保証?


イラクへの自衛隊派遣問題があり、イランの地震の救援にNGOと自衛隊が行き、パキスタンとインドはカシミール問題で進展をみせつつある。新しいことが起こると、古いことは忘れてうやむやになりがちだが、特に重要なことは意識してみておかなくてはならない。その一つが北朝鮮の拉致問題。

最近、外務省のサイトに「認定15名」の状況がどうなっているかの報告が載せられていた。しかし、この15名以外に行方不明となっていて北朝鮮への拉致が疑われている100名以上のことも忘れてはならない(「認定」されてないから、外務省は報告の必要はないと判断しているのだろう)。

Yahoo!ニュースで以下のような記事を見かけた。

家族帰国は120%保証 北朝鮮、拉致議連に

 北朝鮮当局は8日までに拉致被害者家族の帰国問題で日本が拉致被害者の「平壌空港出迎え」提案に応じるなら、北朝鮮として家族の日本帰国を確約する意思があることを超党派の拉致救出議員連盟関係者らに伝えた。同議連事務局長の平沢勝栄衆院議員(自民党)が同日午前のテレビ朝日番組で明らかにした。
 昨年末に北京で行われた北朝鮮政府高官との会談後、北朝鮮側があらためて帰国問題に関する当局の意向を平沢氏に伝達。その中で北朝鮮側は「拉致被害者5人全員が出迎えに来れば、家族は120パーセント帰す」と強調した。
 平沢氏は、北朝鮮が拉致被害者の永住帰国を「約束違反」と反発していることについて、北京会談の席上、日本政府が「誤解を与えたとすれば遺憾」とする談話を表明する打開案を提案したことも明らかにした。
 その上で平沢氏は「5人を平壌に戻さなくてもこれで解決できるのであれば(望ましい)」との考えを示した。(共同通信)

まず、120%保証するというのはどういうことか。時々友人同士で約束の絶対性を説明するときに、大げさな意味を込めて「明日のパーティには120%行くよ!」などと言うことがあるかもしれない。しかし、国と国との話の中で(といっても日本は北朝鮮を国として認めていないけど)、このような発言を出す神経が分からない。それとも、「(返せといわれている)家族を返すだけでなく、今までに認めていなかった拉致被害者もまとめて返そうというのだろうか。

それにしても、帰国した5名を平壌まで連れてきさえすれば、家族は返すというのが真実であれば、「連れて来さえすれば」という前提事態がおかしい。やっぱり何か別のことを考えているのだろう。誘拐した人が帰国したことについて「約束違反」と言うぐらいだから、「約束違反」で応えるつもりなのかもしれない。
帰国した5名を平壌に連れて行くとしたら、自衛隊をガードマンとして連れて行くほうがよいかも。攻撃とか侵略するためじゃなくて、国民を守るために。


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