備えあれば憂いなし!あなたを守る防災グッズをチェック
「災害は忘れた頃にやって来る」と言われるように、災害が起こってから、対策について考える人が多いのではないだろうか。気象庁によると、今年は9月末までに、人的被害を伴う地震が18回と、過去10年間で最多となっている。台風や大雨での土砂災害も記憶に新しい。災害についてより意識させられる今こそ、災害対策について考えてみよう。今回は防災グッズをチェック!
まずは持ち運びやすい避難セットを
災害に備えるために、何が必要だろうか。三越デパート日本橋本店で、売れ筋商品について聞いてみた。
生活雑貨部の時野谷亘マネージャーが最初に紹介してくれたのは、「避難ホームセット」。リュック型で持ち運びが便利な「非常用持出袋」の中に、長期保存できる水やアルミ箔製の鍋から、懐中電灯、応急処置のための道具までが一通り入っている。災害対策の第一歩として、人気を集めているそうだ。「枕元など災害発生後すぐに持ち出せる場所か、避難した後に戻って取り出せる場所に置いてください」と、時野谷マネージャーはアドバイスをくれた。
個別商品では、コンパクト肌着セット、簡易トイレ、保温効果の高いアルミ製ブランケットなど、避難で家を離れたときに役立つ商品が売れ筋だ。また、最近とくに売れているのは、携帯電話にも付けられるストラップ付のホイッスル。軽く吹くだけで大きな音がするので、地震の際などに閉じ込められたときに、体力を消耗せずに、助けを呼ぶことができる。日頃の防犯対策にも役立つ。
防災グッズを実体験
防災グッズを実体験するため、livedoor デパートの小平貴司さんに最新の防災グッズを用意してもらった。
最初に試したのは蓄電も発電もできる「充電ちゅ~太」という商品。コンセントや車のシガーライターで充電でき、ハンドルを回せば発電もできるので、電池がなくなっても大丈夫。LED(発光ダイオード)ライトとFM・AMラジオのほか、緊急サイレンと携帯電話を充電するためのアダプターも付いている。重量が278gとコンパクトなので、かばんに入れておけば、日常生活でも便利な商品だ。
次に紹介してもらったのは、缶入りのパン。「パンの缶詰。」カンパンかと思ったら、そうではなく、柔らかい食感のパンだった。“非常食”という感じがしないのがいい。最近は簡単に温められる商品や、味にこだわった商品も開発されているという。緊急時でも、いや、切羽詰まったときだからこそ、普段のものに近いものが食べられれば、精神的にも落ち着くことができると思う。
まだある防災グッズ 点検を新たな習慣にしては?
3つ目に“挑戦”したのは「mizu-Q(ミズキュー)」というストロー型浄水器。川や池の水や、風呂の残り水を、飲めるようにするというスグレモノ。付属の粉末除菌剤で、水中の大腸菌を処理し、活性炭やサンゴなどを使ったフィルターが汚れた水を浄化するという。泥水を飲むにはやはり抵抗があったが、飲んでみると、味は普通の水と同じだった。ろ過技術がどんどん進化すれば、災害時に水で苦労することがなくなるかもしれない。
“着る防災グッズ”というのも開発されている。3日間生き延びることを目的に設計された「いざコート」の試作品を着用させてもらった。消防と同じ素材を使った防火・防水・防寒コートで、使いやすさを考慮して配置された24個のポケットに、さまざまな防災グッズを収納できる。“いざ”という時は、このコートを手に逃げればよい。身軽に動けるし、両手が自由に使えるのが嬉しい。
水や食糧など、災害グッズは保存期間が3年から5年のものが多い。定期的に見直して、新しいものと交換し、使い勝手を試すのが重要だ。備えあれば憂いなし。防災グッズの点検を、新たな習慣にしてみませんか。【了】
今回の記者 今回の記者 佐谷 恭(SATANI, Kyo)
ライブドア・ニュースセンター記者。
避難訓練が好き。火災報知器は嫌い。