2005年12月21日

NTTのフジへの出資は意味なし

KDDI社長が批判

KDDI<9433>の小野寺正社長は21日、東京都千代田区の経団連会館で会見し、NTTドコモ<9437>がフジテレビジョン<4676>に2.6%出資すると発表したことについて、「出資比率が低ければ資本提携の意味はあまりない」と述べた。

 小野寺社長は「コンテンツプロバイダとしてのテレビ局は、より多くの視聴者に見てもらうことが重要。KDDIは出資することなく、提携を考えて行きたい」と話した。

 また、小野寺社長はNTTが11月に中期経営戦略の中で発表したNTTグループの再々編について、「新戦略は、公正な競争をするために再編されたNTTを元の独占事業体に戻すもの。分割の際の法の趣旨を、きちんと守ってほしい。NTTグループ各社は完全に資本分離すべき。各社間の人、物、情報の移動を遮断するファイアーウォールが必要だ」と、痛烈に批判した。

 携帯向け地上デジタルテレビ放送「ワンセグ」については、「放送と通信の融合は、災害時に最も有効となる。災害時に携帯電話網が輻輳(ふくそう)し、本当に携帯を必要とする顧客が通信できない可能性が(現時点では)あるが、ワンセグのテレビ放送によって、顧客が自分の関心のある地域の情報を見ることができる」と語った。【了】

■関連記事
ドコモ、フジテレビに2.6%出資(12/21)

21日、経団連会館で会見する小野寺正KDDI社長(撮影:吉川忠行) 小野寺社長はNTTグループの再編を痛烈に批判した(撮影:吉川忠行)