企業がプロ教員を養成開始へ
栄光が「日本教育大学院大学」の概要を発表
「栄光ゼミナール」など学習塾を運営する栄光<9789>は14日、東京都中央区の銀座小柳ビルで記者発表会を開き、今月5日に文部科学省から認可された「日本教育大学院大学」の概要を説明した。
同大学は06年4月開校予定。教科指導と生徒指導の両方に通じた“プロフェッショナル教員”養成のための専門職大学院で、中学・高校の教員一種免許を持つ社会人経験者を募集する。定員は1学年120人だが「定員割れでも構わない」(同大学)としており、一定のレベルに足りない生徒は入学させない方針。
授業は実践的な指導力養成のための体験学習が中心で、教科指導のほか、リーダーシップや保護者とのコミュニケーションなども学べる。大学院修了者は「学校教育修士」と「専修免許」を取得し、教員採用後5年程度でミドルリーダー(主任レベル)になることを目標とするという。
栄光は私立の中高に年2000人ほど教師を紹介、派遣する関連会社を持ち、大学院生の教育実習や体験授業ができる環境が整っているという。また、このネットワークを有効利用することで、同大学院修了者のほぼ全員が、私立の中高に就職できると見込んでいる。
学長に就任予定の藤永保お茶の水女子大学名誉教授は「これから続々誕生する教職専門大学院のモデル校として発展させたい。初めての企業立大学院であり、企業としての機動力を生かして、既存の大学に新風を吹き起こす存在になれれば」と豊富を語った。
栄光の北山雅史社長は「教師のほとんどは、大学卒業後まもなく“先生”と呼ばれる。社会に羽ばたく人材を育てるのに十分な資質を持っていない教師も多く、“プロフェッショナル教員”が求められている」と話した。事業の採算性については「利益は二の次。特に初年度は、5000万円から1億円の赤字になるだろう。教育という仕事に関わっているので、その層を高め、広めていくのが重要。数字的にマイナスかもしれないが、栄光のイメージなどにはプラスになる」と述べた。【了】