2005年12月29日

難民庇護は裁量でなく義務

ミシガン大学のジェームズ・ハザウェイ教授が講演

米ミシガン大学のジェームズ・ハザウェイ教授(国際難民法)が29日、東京都渋谷区の国連大学で講演し、「多くの政府が難民の庇護を政治的な裁量や人道的配慮だと思っているが、そうではない。難民の庇護は、その領域を統治する国家の義務だ」と話した。

 ハザウェイ教授は国連難民条約などで定められている難民の権利について解説し、国民の利益の後に難民の庇護が来るという認識は正しくないと述べた。また、庇護申請者と難民認定者を差別することを非難し、「人は認定されたから難民になるのではなく、難民条約に定められている状況下にあるとき、難民になる。難民の認定を待っている人は、国に入った瞬間から難民と同じ権利を持っており、いくつかの権利を賦与される」と語った。

 ハザウェイ教授は、国際難民法の権威。難民判例法のウェブサイトを監修し、著書に『難民の地位に関する法律』『国際法における難民の権利』などがある。【了】

■関連記事
「私はアルカイダじゃない!」(12/9)
「恥ずかしいほど遅れている」(6/22)

■関連リンク
Refugee Caselaw Site(難民判例法のサイト)