2006年6月30日

映画で見る難民の世界

レフュジー・フィルム・フェスティバル、7月20-27日

難民に焦点を当てた日本で初めての映画上映会「レフュジー・フィルム・フェスティバル」が、7月20日から27日までの8日間、国連難民高等弁務官(UNHCR)駐日事務所の主催で開催される。

 スウェーデン大使館など都内4カ所で、アフリカ、アジア、中東の難民を題材とした長編映画やドキュメンタリー作品など18タイトルが上映される。モフセン・マフマルバフ監督の『カンダハール』(イラン・フランス)など世界的にヒットした作品のほか、ザック・ナイルズ、バンカー・ホワイト監督の『ザ・レフュージー・オールスターズ』(ギニア・シェラレオネ・米国)のように日本初公開のものもある。

 映画監督や、撮影された地域で活動するNGOの担当者らが来場し、講演する予定が組まれる会もあり、難民が発生する背景や現状などについて理解を深めることができる。入場無料。上映スケジュールなど詳細は、UNHCR駐日事務所のウェブサイトに掲載されている。【了】

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2006年6月29日

LDオート、「カーチス」へ

資本・業務提携解消は進まず

29日のライブドアオート提示株主総会後、新商号の看板が部屋の前に掲げられた(撮影:吉川忠行)ライブドアオート(LDオート)<7602>の井上博文社長は、29日に都内で開かれた定時株主総会後の報道陣などとの意見交換会で、今後もライブドア(LD)との資本・業務提携が続く可能性を示唆した。

 井上社長は「LDは51%(約1億2000万株)の株式を保有している。売買金額は相当なものになり、すぐに資本提携解消とはいかない。中古車のネット売買の伸びについても対策を練っており、その1つがライブドアとの関係だった。当社ビジネスはLDからコアビジネスでないと判断されたが、今後も提携していく可能性はある」と話した。

 同社がLDと旧経営陣らを相手取り5月12日に起こした、総額約16億7000万円の損害賠償を求める訴訟については「現経営陣が悪いというのではないが、法人としての責任はある。LD経営陣には、“友達に車を貸してぶつけられたら賠償を求めるでしょう”と話し、理解を求めている。LDもLDオートもお互いに利害関係を持っており、決着をつけなればならない」と語った。また、和解を前提とした交渉もしているとした上で、「LDには支払い能力がある。和解の場合もそれなりの金額で決着する」と述べた。

 株主総会では、LDの不祥事に起因し、毀損したライブドア・ブランドによる営業への影響を避けるためとして、「ライブドアオート」から「カーチス」へ商号変更することが提案され、承認された。8月1日に新商号に変更する。しかし、LDの“息のかかった”取締役が11人中5人を占め、資本・業務提携についても、先の見えない展開が続いている。【了】

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定時株主総会を開催、羽田前社長が復帰

29日、ライブドアオートの株主総会には株主154人が出席した(撮影:吉川忠行)ライブドアオート(LDオート)<7602>の定時株主総会が29日、東京都千代田区のホテルメトロポリタンエドモントで開かれ、昨年より15人多い154人の株主が出席した。会社提案の取締役6人選任の件について筆頭株主(51.0%)のライブドア(LD、東京都港区、平松庚三社長)からの提案との調整に時間がかかったほか、5期連続で赤字が続く同社の業績改善策などに質問が集中し、同社が想定していた時間の2倍の約2時間かかった。

 LDオートが提案した取締役候補は6人のうち、2人がLD提案により選任されなかった。代わりに取締役に選ばれたのは、LDが提案した候補者であるLD証券投資銀行本部のスティーヴィン・ポング氏と曽良(かつら)俊介氏の2人。また、05年11月15日から06年2月9日までの約3カ月間、LDオート社長を務めた羽田寛氏は、LDからの取締役就任要請を5月末に辞退していたが、LDオート提案の候補者リストにも名を連ねており、結果として株主総会で取締役として選任され、LDオートへの復帰を果たした。

 LDオート復帰の理由について羽田氏は「署名やメールなどで社員の8割から戻ってきてほしい、なぜ会社を見捨てるのだという意見をもらった。LDオートには、業界ですぐにでもトップに立てるポテンシャルがある」と話した。同社の井上博文社長によると、羽田氏は当面は非常勤取締役として勤務するが、身辺整理がついた後は、活躍する機会を考えているという。

 つまり、今回の株主総会でLD関係者が3人選ばれたことになる。一方、LD元社長・堀江貴文や元取締役の宮内亮治の両被告と同じ05年11月に取締役に就任した大塚哲也氏と中野正幾氏の2人もLDオート取締役として在任中。LDオート取締役の計11人のうち、5人がLDの“息のかかった”取締役のままだ。株主総会までにLDと「完全決別」との報道もあったが、株主総会後に行われた株主とメディア向けの意見交換会で、井上社長は資本・業務提携の解消などについても、口を濁して意思を明らかにしなかった。【了】

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2006年6月26日

顔見せ、声伝え、手足動かす

難民支援でNGOなどが連携機関「J-FUN」を設立

24日、都内のUNハウスで開かれた「世界難民の日・フォーラム」で設立が発表された「J-FUN」のメンバーUNHCR(国連難民高等弁務官事務所)駐日事務所とNGO(非政府組織)など計21団体は24日、難民支援活動のための資金調達や一般市民への啓発活動を行うための連携機関「J-FUN」(Japan Forum for UNHCR and NGOs)を設立した。すでにUNHCRとNGOなどは、1994年に「パリナック(Partnership In Action)」という、難民支援の現場での連携について話す組織を作っていたが、「J-FUN」の名の下に活動範囲を広げるつもりという。

 「J-FUN」設立は同日、東京都渋谷区のUNハウス(国連大学ビル)で開かれた、世界の難民支援のために日本が果たすべき役割について話す「世界難民の日・フォーラム」(UNHCR駐日事務所など主催)の場で発表された。設立時の21団体だけでなく、難民支援活動に従事するすべての団体に門戸が開かれている。深刻に考えられがちな難民問題に「FUN」(楽しみ)の要素を加えることも大きな目的の1つとしており、「食」や「スポーツ」を通じて、難民問題を考える機会を一般市民にも提供する。

 「J-FUN」は"顔"、"声"、"手足"をキーワードに活動を展開する。解決方法が状況によって異なる難民支援の現場で、日本の"顔"の見せ方について話し合い、難民や支援現場で働く人の"声"を伝え、現場での活動("手足")の質を上げるために必要な学識者や他の国連機関との連携について模索する。【了】

2006年6月23日

ソフトバンクも脱中央青山

23日、東京国際フォーラムで開かれたソフトバンクの株主総会定時株主総会で孫社長が方針を発表

ソフトバンク<9984>の孫正義社長は23日、東京都千代田区の東京国際フォーラムで開いた定時株主総会で、同社の監査を担当する中央青山監査法人が7月から業務停止処分を受けることに伴い、空白期間を避けるために監査法人をトーマツに変更する方針を発表した。

 7月3日の監査役会でトーマツを一時監査人として選任し、9月以降も同社に監査を依頼する予定。

 株主総会には、昨年より1217人多い2272人が出席した。昨年より約40分短い2時間39分で終了したものの、孫社長が質問を打ち切ろうとしたところ「私はソフトバンク株で大損した。孫社長は株主のことを全く考えていない」と激しく不満をぶつける株主の姿があった。会場からは拍手が起こったが、「買った時期によって損した人も、得した人もいるが、得した人の方が多い」との孫社長の反論にも、大きな拍手が巻き起こった。

 今後の事業戦略については、孫社長は4月にボーダフォン日本法人を買収したことにより参入した携帯電話事業の説明に多くの時間を割いた。NTTドコモやKDDIよりも、インターネット分野で優位に立てると自信を示し、「利益を出しやすい」「おいしい市場」であると力説した。【了】

農水相「日本は閉鎖的でない」

23日、日本外国特派員協会で講演する中川昭一農林水産相(撮影:吉川忠行)日本外国特派員協会で講演

中川昭一農林水産相は23日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で講演し、「農業分野に関して言うと、日本のマーケットは決して閉鎖的ではないとはっきり申し上げておく」と述べた。

 根拠として中川農相は、経済協力開発機構(OECD)の統計値を挙げ「農産物の平均関税率は、(日本の12%に対し)米国は5.5%と低いが、欧州連合(EU)は20%、ブラジルは35%だ。日本に文句を言うならブラジルが米国並みに下げてからにしてほしい」と語った。

 米国産牛肉の輸入再開に大筋合意したことについては「1つ1つ問題を解決するのが大事。ジョハンズ米農務長官にも、“急がば回れ”といつも言ってきた。調査団がどういう結果を持って帰るかは分からないが、これまで随分多くの作業を積み重ねてきたのだから、日にちを区切って制裁を下すというのはナンセンス。日本には日本の、米国には米国の都合がある」と述べた。

 先の国際捕鯨委員会(IWC)で、1982年に決定した商業捕鯨一時禁止の撤回支持国が初めて過半数を超え“歴史的な勝利”を収めたが、捕鯨に対して非難が多いことをどう思うかとの記者からの質問に、中川農水相は「日本は、鯨の持続的な存在を前提として捕鯨を行ってきた。IWCでルール通りにやって認められたのに非難されるとすれば、反論のしようがない。IWCの存在意義が問われている」と反論した。【了】

サムライ、まだまだ青かった

W杯1次リーグ、1勝もできず敗退

23日、東京・六本木のヴェルファーレのパブリックビューイング会場で、ブラジルに敗れ、涙するサポーター(撮影:吉川忠行)先制ゴールを奪うも、王者ブラジルの風格をいやというほど見せつけられ、日本は1次リーグ敗退が決まった―。2006FIFAワールドカップ ドイツ大会1次リーグF組、日本対ブラジル戦は23日、ドイツ・ドルトムントのW杯競技場で行われ、日本代表は1-4と完敗。勝ち点1でF組最下位が決定した。

 東京都港区の国内最大のクラブ「ヴェルファーレ」には1518人のサポーターが集まり、超満員となった。クラブでのイベントらしく、試合前は日本代表の応援歌『サムライブルー』や『島唄』を歌ったり、踊ったりして、盛り上がった。会場内のスクリーンに「残された枠は1つしかない」「絶対に勝たなければならない」という文字が表示されると、自然に「ニッポン」コールが沸き上がり、大きな拍手が広い会場に響いた。決勝トーナメント進出は極めて厳しい状況にあったが、“奇跡”を信じるサポーターが、この日も会場を青く染めた。

 前半34分、玉田圭司が先制ゴールを決めると、サポーターの“奇跡”への期待は高まったが、前半ロスタイムに同点に追いつかれ、後半には3点を献上。実力の差を見せつけられた。今大会無失点だったブラジルに、先制点を奪ったことで、本気を出させたといえる。

 “奇跡”への期待は、後半8分に打ち破られた。ジュニーニョの強烈なシュートが日本ゴールに突き刺さると、日本サポーターは落胆し、声が小さくなった。その6分後、ジウベルトが追加点を挙げると、あきらめのムードが漂い始めた。決勝トーナメント進出の最低条件はブラジルに2点差で勝つことだったので、ヴェルファーレに集まったサポーターの中には集中力を切らし、そこここでたばこを吸い始める人などがいた。

 試合終了後、パブリックビューイングのために同会場に3試合とも来たという大学生は「1試合ぐらい勝つところを見たかった」とつぶやいていた。残念な結果になったが、サポーターの日本代表への評価は概ね好意的のようだ。画面に「ありがとう、日本代表」と表示されると、再び自然に「ニッポン」コールが沸き上がり、観客席に向かう代表メンバーの姿を見ると、拍手が巻き起こった。

 1勝もすることなく、日本代表のワールドカップが終わった。世界の中で戦うには、まだまだ青かったか。【了】

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試合開始前に盛り上がるサポーター 前半34分、玉田がシュートを決めると会場には紙吹雪が舞った

2006年6月22日

サッカーで友情をはぐくむ

ピース・キッズ・ワールドサッカー・フェスティバル、8月3-5日開催

22日、「ピース・キッズ・ワールドサッカー・フェスティバル」第1回大会開催を発表する加藤兼道イースト・ウエスト・フェデレーション理事(中央)ら米国公益法人「イースト・ウエスト・フェデレーション(EWF)」などは22日、東京都千代田区の日本都市センター会館で会見し、世界の子どもにサッカーを通じて友情をはぐくんでもらう交流イベント「ピース・キッズ・ワールドサッカー・フェスティバル」(同連盟など主催)の第1回大会を、8月3日から5日まで広島市内で開くと発表した。

 2003年から毎年、日本、イスラエルとパレスチナの子どもに、サッカーを通じた対話プログラムを実施している非営利活動法人「ピース・キッズ・サッカー(PKS)」(東京都千代田区)の協力を得て実行する。同フェスティバルは、イスラエル、パレスチナのほか、英国、米国、韓国、中国、ボスニア・ヘルツェゴビナから、11歳以下の男女が参加。日本からの3チーム(広島県、沖縄県、川崎市)を加え、計10チーム150人がサッカーの試合や観光、パーティーなどを通じて相互理解と友情の育成を目指す。

 EWFは、平和と自然保護を目的として02年に設立され、米国を中心に桜のある公園の建設などを手がけている。現在、イスラエルとパレスチナの国境付近に「平和の為の子どものさくら公園」を作るプロジェクトを推進しており、“100ドル100万人キャンペーン”を展開中である。

 パレスチナ側に作られる公園には「いつか一緒にサッカーをして、平和について考える場所としてほしい」という思いから建てられるサッカー場ができる。PKSの協力を得て、交流を深めながらプロジェクトの知名度を上げていくことが狙いだ。

 同フェスティバル実行委員長の加藤兼道EWF理事は「第1回を皮切りに、毎年開催して参加国をどんどん増やしたい」と意気込みを示した。これまでイスラエルやパレスチナの子どもの交流を率いてきたPKSの原芳道理事長は「最初のころ、親同士が喧嘩してハラハラしたことがあるが、子どもたちはすぐに仲良くなった。帰国時にはイスラエルとパレスチナの子どもが抱き合って分かれた」と、サッカー交流の意義をコメントした。【了】

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2006年6月21日

誤発注取引、株券にめど

立花証券、午後にアドウェイズと協議、決定へ

20日に東証マザーズに上場したアドウェイズ<2489>は21日、前日に発生した立花証券による誤発注取引について円滑な株式受け渡しができるめどがついたとの連絡を受けたと発表した。

 筆頭株主である同社の岡村陽久社長が立花証券に貸し株をし、市場で買い戻して返却することになるもよう。具体的な方策については午後に協議するという。

 立花証券はアドウェイズと同日上場した別の銘柄と取り違え、1670円でアドウェイズ株2600株の売却を誤って発注した。発注の1分後にミスに気づき、取り消し操作を行ったが、143-147万円で、計1482株(21億5568万円)の売買が成立。成立分は4営業日後に現物株を購入者に渡さなくてはならない決まりがあり、同証券は20日から対応に追われ、アドウェイズなどと協議している。【了】

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2006年6月20日

「ひつじと服を作る」

服と小物とひつじの作品展始まる、25日まで

20日に始まった「shipra展~水辺のひつじ~」服と小物とひつじの作品展「shipra(シプラ)展~水辺のひつじ~」が20日、東京都中央区のギャラリー「artist In(アーティストイン)」で始まった。25日まで。

 同展は、ひつじとの出会いをきっかけに、服や雑貨を作り始めた桜井敦子さん(31)の3回目の個展。桜井さんは「自分には合わないと思って」、アパレル関係の仕事を退職し、2000年春に長野県飯田市の農業体験プログラム「ワーキングホリデー飯田」に参加した。ひつじ牧場の体験をしているとき、食用ひつじの毛が捨てられることを知って「もったいない」と感じ、もらって紡ぎ始めたところ、創作意欲が湧き上がったという。

 ひつじからインスピレーションを受けた桜井さんは、ひつじについて「人間に近い感じ」と話す。ひつじとの生活を通して、集団でないと生きられず、それぞれが個性を持つ存在であることに気づき、愛着を持つようになった。ひつじの毛を使って小物を作るだけでなく、ひつじにもらった創作意欲で、思い思いに作品を作ってきた。

 ブランド名の“shipra”は、ひつじ“sheep”と、桜井さんのアーティスト名“sakura”から作った造語で、「ひつじから服を作る」のではなく「ひつじと服を作る」という意味を持っているという。

 展示会場には、さくらなどの草木で染めた一点ものの服や、毛糸で編んだマフラーなどが並べられている。また、カラフルに染められた羊毛を選べば、その場でひつじの置物を作ってくれるという。

 入場無料。開場時間は、午前11時半から午後7時。最終日は、午後5時まで。【了】

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shipra
ワーキングホリデー飯田(長野県飯田市)

アドウェイズ、最年少上場記録

岡村社長、“憧れ”のサイバー藤田社長より若く達成

20日に“最年少”上場した岡村陽久アドウェイズ社長インターネットのアフィリエイト広告仲介サイトを運営するアドウェイズ<2489>が20日、東証マザーズに上場した。同社の岡村陽久社長は1980年4月生まれの26歳2カ月で、上場時の社長年齢の最年少記録を更新した。

 岡村社長は中学卒業後の4年間、訪問販売の仕事を経験した。2000年に最年少で上場したサイバーエージェント<4751>の藤田晋社長のことを知り、同社に入社して修行しようと考えたが、面接前に不採用になり、すぐに起業することを考えたという。「事業を始めたときから、株式公開を思わなかった日は一日もない」と話す岡村社長は、26歳10カ月で上場を果たした藤田社長を8カ月上回った。

 初日の取引開始10分後に立花証券による誤発注があり、公募価格140万円を7万円(5%)上回る、147万円で初値がついた。岡村社長は「遺憾。当社株式が正当に評価していただけることを願っている」と話した。今後の対応については、関係各位と協議していくとした。

 ライブドア事件の影響で若い経営者に対する見方が厳しくなっているのでは、との記者からの質問に、岡村社長は「同様に世間に迷惑をかけるようなことをすれば、若い経営者の芽をつぶすことになる。そんなことがないよう、気を引き締めていく」と答えた。また、学歴が中学卒業であることについて、「今の時代に学歴は関係ない。学歴がないから駄目だと思っている人はいると思う。岡村がやれたんだから自分もできると思ってほしい。信念に勝るものはない」と話した。

 アドウェイズの06年3月期連結決算で、売上高は前の期比2.5倍の34億9900万円、経常利益は同4.6倍の4億6500万円、純利益は同5.2倍の2億8700万円だった。今期の業績予想は、売上高が前期比約2倍の70億6400万円、経常利益が29.7%増の6億300万円、純利益が23.3%増の3億5400万円をそれぞれ見込んでいる。同社は現在、モバイルアフィリエイトで国内トップだが、「来期までにはインターネットアフィリエイトを含めて国内トップを取り、3-5年以内にアジアで首位を目指し、将来的にはアフィリエイトで世界ナンバーワンになる」(岡村社長)という。【了】

2006年6月19日

「双方向の希望があった」

「世界難民の日 写真展」始まる、7月14日まで

19日、UNハウスで「世界難民の日 写真展」が始まった難民の子どもが撮った写真などを展示する「世界難民の日 写真展」(日本UNHCR協会など主催)が19日、東京都渋谷区のUNハウス(国連大学ビル)で始まった。7月14日まで。

 同写真展は、20日の「世界難民の日」にちなみ、多くの人が世界の難民へ目を向け、それぞれができることを考えてほしいという思いから企画された。国連が決めた今年のテーマは「希望」。困難な状況にあっても「希望」を胸に強く生きている難民に注目した。

 展示内容は、難民の子どもが一緒に暮らす仲間を撮影した「ワンダーアイズプロジェクト」の写真と、日本人が難民支援をし、彼らと交流している姿を写した作品からなる。

 「ワンダーアイズプロジェクト」では、ケニア・ダダーブのソマリア難民キャンプの子どもたちが撮った写真約3000枚から、22枚を選んで展示している。難民の子どもが自ら撮ったため、被写体に警戒心が少なく、“自然に近い姿”が写し出されているという。日本の中学生と難民の生徒との活動を比較した展示もあり、離れた国の現状を理解しやすい仕組みになっている。

 日本人の難民支援と交流を写したものには、ガールスカウト日本連盟(東京都渋谷区)がタイのミャンマー難民キャンプに文房具の入った小包を届ける「ピースパックプロジェクト」と、富士メガネ(北海道札幌市)がアルメニアやネパールの難民に眼鏡を寄贈する「眼鏡寄贈ミッション」がある。ガールスカウトのプロジェクトに参加した少女の「難民という名前の人はいないのだ」などといった“発見”が紹介されている。

 日本UNHCR協会の中村恵・事業部門シニアマネージャーは「日本人が“与えた”希望という観点から企画を始めたが、プロジェクトに参加した人が“感じた”ことや“得た”ことを、より貴重な経験として話すことに気づいた。“双方向の希望”があることが分かった」と話す。

 会場では、同協会のボランティアが、写真の内容などについて説明している。入場無料で、開場時間は午前10時から午後6時まで。「世界難民の日」フォーラムが開かれる24日以外の土日は休館。【了】

サムライ、引き分けで青息吐息

クロ星は避け、「奇跡待つだけ」

決勝トーナメント進出の可能性は残ったが、自力突破の可能性は消滅―。2006FIFAワールドカップド イツ大会一次リーグF組、日本対クロアチア戦は18日(日本時間)、ドイツ・ニュルンベルクのフランケン競技場で行われ、結果は0-0の引き分けだった。前半22分にゴールキーパー川口能活がペナルティーキックを好セーブで阻むなど、ピンチを何度も防いだが、チャンスを得点に結びつけることが出来なかった。

 川崎市川崎区のライブホール「クラブチッタ」で行われたパブリックビューイングには約1300人が集結。当日券100枚もアッという間に売り切れ、日本代表のレプリカユニフォームを着たサポーターが会場を青く染め、満員のライブホールは熱気に包まれていた。歓声と悲鳴が交互に聞こえる、盛り上がりのある試合だったが、終了のホイッスルでサポーターは呆然。決勝トーナメント進出の可能性はかろうじて残ったが、ますます厳しくなった状況に青息吐息だった。

 試合は午前0時近くに終了。楽しむべき余韻もなく、サポーターらは最終電車に乗るために川崎駅へ急いだ。ブラジル戦で白星を挙げることが決勝トーナメントへ進む絶体条件となり、サポーターたちは「とにかく気持ちを切り替えて次を戦うしかない」と自分自身に言い聞かせているようだった。

 「ブラジルには勝てないよなぁ」。家路を急ぐサポーターから、こんな声が聞こえた。その一方で、未だ潰えぬ“奇跡”への可能性に期待を込め、「奇跡につながった。あとは、待つだけ」と話す者もいた。最終決戦は、23日午前4時から。【了】

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18日、川崎のライブホール「クラブチッタ」のW杯日本・クロアチア戦のパブリックビューイングで日本代表を応援するサポーター(撮影:吉川忠行) 18日、川崎のライブホール「クラブチッタ」のW杯日本・クロアチア戦のパブリックビューイングで日本代表を応援するサポーター。(撮影:佐谷恭)

2006年6月16日

クロアチア戦「分からない」

16日、日本外国特派員協会で講演するサッカー前日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏(撮影:吉川忠行)フィリップ・トルシエ氏が講演

サッカー前日本代表監督のフィリップ・トルシエ氏が16日、東京都千代田区の日本外国特派員協会で講演し、「すべての選手がヨーロッパリーグで活躍するクロアチアは日本より有利だと評価されているが、試合をするまで分からないのがサッカーだ」と話し、勝敗予想についての明言は避けた。

 文化や宗教の違う国で、監督としていかにチームを率いるかとの質問には「(文化の違いだけでなく)人はそれぞれ、すること、考えることが違う。フィールドに立つ11人の選手が、1点でも多くの点を取ることが監督としての仕事で、それは私がどこにいても変わらない」と答えた。

 3月に家族でイスラム教に改宗したことについて、トルシエ氏は「個人的な意思による決定だ。長く住んでいるイスラム文化圏は第2の故郷と言えるし、そこで生まれ育った3人の娘のことを考えた」と語った。【了】

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2006年6月15日

安保闘争以来、46年ぶりのデモ

元全学連メンバーが国会周辺を行進

60年安保闘争に参加した元全学連(全日本学生自治会総連合)メンバーらが15日、46年ぶりに国会へデモ行進した。

 東京都千代田区の日本弁護士会館で今回の活動のきっかけなどについての報告会が行われた後、同区の日比谷公園霞門から国会議事堂に、かつての“同志”ら約200人が向かった。46年前の同じ日に、警官隊との衝突で東京大学文学部生だった樺美智子さん(当時22歳)が亡くなった国会南通用門に到着すると、代表6人が献花し、手を合わせて樺さんの冥福を祈った。

 呼びかけ人の1人である桃山学院大学名誉教授の小川登さんが、教え子から「憲法改正の動きに、先生はどうなさるか注目しています」と書かれた年賀状を受け取り、今年3月に「9条を守る会(現:9条改憲阻止の会)」を立ち上げたのが行動のきっかけ。全学連時代の有志に呼びかけ、デモが実行された。46年ぶりのメンバー再会を新しい活動のスタートと位置づけており、「9条改憲論」への反論の根拠を、統一見解として今後示していきたいとしている。

 集合場所に集まったメンバーは「よぉ、久しぶり」「元気だったか?」などと声をかけあっていた。すでに亡くなった人のことを話題にする人もおり、時代の流れをしみじみと語っていた。一方で、デモが始まる前に、呼びかけ人らが「お年寄りから先に並んでください」と茶化して言うと、「そんなこと言ったら誰も並ばないぞ。みんな若いと思っている」と満面の笑みを浮かべた。

 小川さんは「歳は取っても気持ちは若いまま。しかし、18の時と同じ闘い方はできない」と話した。46年ぶりに、今度は“合法的”なデモを行った全学連のメンバーは、新たな活動と主張の場を探し始めたようだ。【了】

“安保の日”の15日、46年ぶりに国会へデモ行進する元全学連メンバーら デモ行進には、当時は生まれていなかった若い参加者も

「市民主導の新しい日本を」

日本市民会議が発足

14日、日本市民会議の結成集会でゲストとして講演する元経済企画庁長官の堺屋太一氏市民やNPOなどのグループが連携して政策提言と実践活動をする「日本市民会議」の結成集会「立ち上げ1万人集会」(日本再生研究会など主催)が14日、東京都墨田区の両国国技館で開かれた。市民団体などから1000人近くが参加した。

 同会議は会員制の組織で、市民参加型のサイトをインターネット上に作り、活動を進めていく。具体的な活動としては、選挙の際に候補者にマニフェスト作りを要請したり、政治や行政の地方分権が進むよう促したりするほか、企業に対しても企業倫理の確立などを求めるという。

 ゲストとして講演した元経済企画庁長官の堺屋太一氏は「常に経済発展を追い求め、すべての人が同じ方向を目指す大量生産・大量消費の時代は終わり、それぞれの人がそれぞれの満足を追う、多様性が求められる時代になっている。中央官僚に任せておけば安全だという発想を変え、市民主導の新しい日本を創らなければならない」と語った。

 大相撲の旭鷲山関や数学博士で大道芸人のピーター・フランクルさんらも出席。フランクルさんは「日本を良くするためには、日本に住む外国人も一緒に頑張らなければ」と話し、同会議の創設にエールを送った。

 日本市民会議は、梶原拓・前全国知事会長(前岐阜県知事)や浅野史郎・前宮城県知事、国際ジャーナリスト会議の角間隆代表らが共同世話人となって発足した。1年後にNPO(特定非営利活動法人)として正式に発足する計画。“闘う市民会議”として、10年後に会員数50万人を目指すという。【了】

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日本市民会議

2006年6月14日

国立新美術館が竣工

オープンは来年1月

国内最大級の展示スペースを持つ「国立新美術館」(東京都港区六本木)が完成し、14日、関係者ら約300人を集めて竣工式が行われた。

 同美術館は、建築家の黒川紀章氏らの設計による。独立行政法人国立美術館の5番目の施設で、地上4階、地下1階建てで、展示スペースは12室、計約1万4000平方メートル。美術作品の収集はせず、スペースの貸し出しのほか、公募展・企画展の実施、美術情報の収集・提供や教育普及などの事業を実施するという。

 すべての展示室に柱がないのが特徴。自由なスタイルで展示ができる。竣工式に出席した小坂憲次文部科学大臣は「展示室が12あり、多種多様の展覧会を同時開催でき、芸術の活性化につながると期待している。文化・芸術は、優しさや感動、想像力を育む。新しい美術館が、人間が共に働き、共に生きるための基盤となる」とあいさつした。

 オープンは来年1月を予定している。【了】

■関連リンク
国立新美術館

来年1月にオープンする東京・六本木の国立新美術館 14日、約300人を集めて竣工式が行われた

2006年6月13日

サムライ、初戦大敗でブルー

歓喜するオーストラリア・サポーターと対照的

12日深夜、埼玉スタジアムの巨大なスクリーンに映し出された歓喜するオーストラリアサポーター 12日深夜、埼玉スタジアムで行われたW杯日本-オーストラリア戦のパブリックビューイングで日本代表を声援するサポーター

先制点をもぎ取り折り返したものの、後半相次ぐ失点で、まさかの逆転負け―。2006FIFAワールドカップ ドイツ大会一次リーグF組、日本対オーストラリア戦は12日、ドイツ・カイザースラウテルンのフリッツ・ワルター競技場で行われ、日本代表は1-3の逆転負けと日本人サポーターにとって残念な結果となった。

 小雨降りしきる中、1万6000人が集まった国内最大のパブリックビューイング会場の埼玉スタジアム2002(さいたま市緑区)では、日本代表のレプリカユニフォームが広いスタンドを青一色に染めたが、試合終了のホイッスルでサポーターらは落胆、スタジアムはさらに青ざめた。

 試合前、タレントのほしのあきさんが「F組応援団」の一員として特設ステージに登場。歌手の宮沢和史さんの『島唄』や歌手の中西圭三さんの国歌斉唱で、日韓共催だった2002年の大会で日本代表が初戦を戦った場所でもある同スタジアムは、熱気に包まれた。

 前半26分、中村俊輔選手のシュートで先制点が入ると、会場は一気に盛り上がりをみせた。一進一退の攻防の後、日本代表初勝利かとの期待が高まった後半39分と44分にティム・ケーヒルに、さらに、ロスタイムにジョン・アロイージにゴールを奪われ、1-3で大敗。

 勝利を祈って総立ちのサポーターは、試合終了のホイッスルと同時にシートに崩れ落ちた。アッという間の逆転劇に、信じられないといった表情のサムライたちの姿は、スクリーンに映し出された歓喜するオーストラリアのサポーターの姿とは対照的だった。

 試合終了後、5人組ロックバンド「ZZ(ジィージィー)」が応援歌『サムライブルー』を歌うと、サポーターらは元気を取り戻し、「ワールドカップは始まったばかり。まだまだこれから」という声に呼応していた。試合終了の午後11時45分(日本時間)まで観戦すると、最寄り駅からの最終電車に乗ることはほぼ不可能なため、サポーターたちはスタジアムの通路でミニサッカーに興じるなど、思い思いの方法で夜明けまでの時間を過ごしていた。

 同スタジアムでは、18日午後10時からのクロアチア戦、23日午前4時からのブラジル戦でも、パブリックビューイングを行う予定。【了】

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2006年6月12日

7人に1人が児童労働に従事

世界に2億1800万人 ラテンアメリカなどでは減少

11日に行われた「児童労働反対世界デー・ウォーク」児童労働反対世界デーの12日、国際労働機関(ILO)が5月に発表した「児童労働グローバルレポート」の報告会が、東京都渋谷区のUNハウスで開かれた。児童労働問題に関心のある学生やNGO職員、労働組合員など約40人が出席し、報告を熱心に聞き入っていた。

 同レポートによると、2000年から04年までの4年間に、児童労働者数は世界で11%減少した。中でも炭鉱や花火工場など、子どもが有害物質を吸ったり爆発に巻き込まれたりする可能性のある危険有害業務に関しては、26%減少した。地域別では、ラテンアメリカとカリブ海諸国で、児童労働者数が4年間で3分の1に減るなど大きな成果を収めたものの、経済発展の一方で格差が拡大するアジアや、HIV・エイズによる就労人口の減少が続くアフリカ諸国では、目立った改善は見られないという。

 報告を担当したILOの長谷川真一駐日代表は「児童労働に反対する世界的な運動が、着実に成果をもたらしている」と述べた。しかし、絶対数は減少しているものの、世界の子どもの7人に1人に相当する2億1800万人が、児童労働に従事していると推定されている。

 この状況を問題視するNGOなどは、児童労働反対世界デーの前後に、知識の普及と啓発を図るためのイベントを各地で開催した。児童労働問題に取り組むNGO団体「エース」の白木朋子さんは「児童労働についての認識・関心は、少しずつ高まっている」と話す。11日にUNハウスで同団体などが開いた児童労働に関する映画上映会には、約400人が参加。会場はほぼ満席となった。また、上映会の後に行った「児童労働反対世界デー・ウォーク」にも、昨年のほぼ2倍となる約250人が集まった。【了】

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2006年6月 9日

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“夢の祭典” 楽しみ方はいろいろ

2006FIFAワールドカップ ドイツ大会(W杯)がついに開幕する。世界中が熱狂するサッカーの夢の祭典は、日本にいても多くの楽しみ方がある。さぁ、あなたはどこで見る?

スタジアム気分を味わうなら…

試合会場に近い雰囲気を味わうなら、やはりパブリックビューイングがいい。実施場所の1つ、さいたま市緑区にある日本最大のサッカー専用スタジアム「埼玉スタジアム2002」は、6万3700人を収容できる。これは、日本代表の初戦のオーストラリア戦が行われるカイザースラウテルン(独ラインラント=プファルツ州)のスタジアムの約1.5倍の規模という。展開によっては、ドイツより盛り上がるかもしれない。

 東京周辺ではこのほか、千葉市中央区の千葉ポートアリーナ(開場時間:午後8時~翌朝6時、2000円)、川崎市川崎区の川崎・クラブチッタ(同:午後9時~午前0時、1800円)、東京都渋谷区の国立代々木競技場(同:午後9時~午前0時、3000円)などで、パブリックビューイングが行われる。

仲間と思いっきり騒ぐなら…

 パブリックビューイングのほか、大画面テレビや大型スクリーンを設置したスポーツバーや居酒屋も多数ある。会社や家の近くで、ほかのサポーターと一体感を持つにはいい場所だ。一方で「騒ぎたいけど、知らない人と一緒はちょっと…」という方にお勧めなのはカラオケ店。

 都内を中心に店舗展開する「カラオケの鉄人」では、全個室でテレビを見ることができる。応援歌や国家を歌いながら観戦し、ほかに気兼ねなく友人同士で絶叫することも可能。「シダックス」では、個室での観戦はできないものの、大画面テレビのある待合室をまとまった人数で予約することができるという。そのほか、W杯特需にあやかろうと、一部の個室にテレビを導入し“ワールドカップ仕様”にした店もある。

飲んで、騒いで、そのまま寝たい!?

 日本代表の試合がある日は、ホテルでも特別プランが用意されている。東京都新宿区の新宿ワシントンホテルでは、宴会場に大型スクリーンを設置し、飲み放題ドリンクとつまみ付きの宿泊プランを用意した。オフィス街の真ん中にあるホテルなので、遅くまで仕事をした後、観戦してそのまま寝ることも可能。先着50人までで、1人1万円。

 東京都目黒区のウェスティンホテル東京では、32インチ液晶テレビのあるデラックスツインルームを通常料金の半額で提供する。1つのフロアを「サッカー観戦フロア」に設定しているが、大人数で観戦というわけではない。試合開始30分前にスナックとビール小瓶4本が届けられるので、2人でじっくり観戦したいカップル向きのプランと言えそうだ。10室限定で、2人1室3万円。

 ビジネスホテルでは、1人客が集えるように朝食用のレストランなどに大型テレビを設置するところがけっこうある。急な出張などで友人や家族との観戦ができなくなっても、あきらめることはない。

まさに“夢の祭典”

 ドイツとの時差の関係で、今回のW杯では日本時間の深夜から明け方に試合が行われる。試合開始時間は、第1節オーストラリア戦が12日午後10時(日本時間)、第2節クロアチア戦が18日午後10時(同)、第3節ブラジル戦が23日午前4時(同)となっており、生活のリズムが崩れる恐れもあるが、生活スタイルに合わせた楽しみ方はいろいろあり、まさに“夢の祭典”の呼び名にふさわしい多彩さだ。【了】

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児童労働、日本も無縁でない

インドの児童労働活動家カイラシュ・サティヤルティ氏が講演

児童労働に反対する「グローバルマーチ」代表を務める活動家カイラシュ・サティヤルティさん(右)と、元児童労働者のスマン・クマール・マハト君児童労働に反対する「グローバルマーチ」代表を務める活動家カイラシュ・サティヤルティさん(53)が8日、東京都豊島区の立教大学池袋キャンパスで講演した。同大学大学院21世紀社会デザイン研究科が主催した「経済のグローバル化と児童労働と企業のCSR」に、元児童労働者のスマン・クマール・マハト君(13?・年齢不詳)とともに参加した。 

 サティヤルティさんは、1980年ごろからの25年間に6万7000人以上の子どもを児童労働や奴隷状態から救出し、社会復帰を支援したという。また、子どもの教育と権利に関する提言をインド国内だけでなく、国連や多国籍企業に対しても行っている。講演で「日本には平和な暮らしがあるが、グローバル化が進んだ今、世界で起こっているさまざまな問題と無縁ではいられない。経済的に大きな発展を遂げた日本は、企業の社会的責任(CSR)においてもリーダーシップを発揮してほしい」と繰り返し語った。

 また、サティヤルティさんは、「ワールドカップ フランス大会」が開かれた98年に、児童労働で作られたボールを使用しないと国際サッカー連盟(FIFA)が決定したことなど、児童労働キャンペーンの具体的な成果を説明。「他国で起こっている問題について情報として知るだけでも、黙ってはいられなくなるはず。安い製品を作るために、子どもの搾取が行われることがある。不買運動をするだけで、子どもが労働から解放される」と話し、「グローバルな問題はグローバルに解決するしかない」と訴えた。

 サティヤルティさんらは、13日まで日本に滞在。10日に関交協ハーモニックホールで(東京都新宿区)開かれるシンポジウム「働く子どもたちの未来に向けて」や、11日にUNハウス(東京都渋谷区)で開催される映画「ぼくたちも学びたい~貧困と闘う子ども労働者たち(Stolen Childhoods)」上映会に出席するほか、都内の中学校などを訪問し、日本の子どもたちと交流する。【了】

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2006年6月 7日

領土問題は酒の量で解決?

外交官ら、尖閣諸島問題を語る

7日、排他的経済水域などについて日本外国特派員協会での会見に応じる(左から)外務省国際法局国際法課の濱本幸也課長補佐、在日中国大使館の劉勁松一等書記官、大阪市立大学経済学部の朴一教授、日本財団の山田吉彦さん(撮影:久保田真理)日韓中の外交官や学者ら4人が7日、東京都千代田区の日本外国特派員協会の招きで会見に応じ、日本が抱える尖閣諸島、竹島などの国境と排他的経済水域に関する問題に意見を述べ合った。

 日本からは外務省国際法局国際法課の濱本幸也課長補佐、中国からは在日中国大使館の劉勁松一等書記官が出席。韓国の主張は、大阪市立大学経済学部の朴一教授が代弁する形で進行した。「紛争状態が続くことは双方にとって不利益」「どちらかが勝つのではなく、互いの利益が一致する均衡点を見出すべきだ」などの点では表向きは合意を示したものの、議論は平行線でそれぞれが各国の主張を法律や歴史の解釈に基づいて説明するに留まった。

 会見に参加した外国人記者らからは、紛争地域での共同開発や交渉での妥協点についての質問が多く聞かれた。しかし、明確な答えはなく、「ノルウェーとデンマークは領土問題解決の際、外相同士が飲んだ酒の量で決めたという話がある。日本は豊かなのだから、クリスマスプレゼントで尖閣諸島を中国にプレゼントしたらどうだ」などという冗談が飛び出す場面も。

 米国の沖縄占領から返還までの間、中国が米国に領有権を主張しなかったとの指摘に対し、劉一等書記官は「台湾の人びとが抗議運動を起こしている。台湾は中国の一部だ」と反論。一方で、濱本幸也課長補佐は「尖閣諸島周辺に石油が埋蔵されていると分かった後、尖閣諸島の領有権が問題になった」と日本側の見解を話した。【了】

2006年6月 6日

レノボ“価格重視”の新製品

12万9900円から、OSなしでDVDや音楽の再生機能も

13日に発売の価格を重視したノートパソコン「Lenovo 3000 V100」レノボ・ジャパン(東京都港区・向井宏之社長)は6日、東京都港区の青山ダイヤモンドホールで開いた記者発表会で、価格を重視したノートパソコン「Lenovo 3000 V100」を13日に発売すると発表した。Core Duoプロセッサー(1.66GHz)搭載で、価格は12万9900円から。

 「Lenovo 3000」シリーズは、主に中小企業やSOHO向けの商品で、IBMから引き継いだ「Think」シリーズとは異なる層をターゲットに定めている。レノボは、モデル数を絞って量産することで価格を抑えた「Lenovo 3000」シリーズと、顧客の要望に合わせてカスタマイズする「Think」シリーズの、2つを核にしたビジネスモデルを推進していくという。

 自宅や移動先などさまざまなネットワーク環境の設定を簡単に切り替えたり、ハードディスク内のデータを守るソフトウェアツール「Lenovo Care」が、同シリーズの他機種と同様に標準搭載されている。また、「V100」独自の機能として、OSを起動させずにDVDや音楽の再生ができる「InstantON」アプリケーションを搭載し、仕事以外でも楽しめるようにした。

 ビジネス開発事業担当の荒川朋美執行役員は、記者発表会で「レノボの製品発表で、価格を先に話すのは珍しい。これまでにない層をターゲットに展開できれば」と語った。【了】

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2006年6月 5日

「エゴ」から「エコ」へ

eco検定創設を記念したフォーラム

eco検定創設を記念したフォーラムで話す女優の高樹沙耶さん(右)と芳村真理さん(撮影:久保田真理)東京商工会議所(山口信夫会頭)は“環境の日”の5日、社会と環境に関する知識を問う「eco検定(環境社会検定)」の創設を記念したフォーラム「環境を思いやる人づくり~エコピープルの役割」を東京都千代田区の同会議所ビルで開いた。環境問題に関心の高い企業経営者や市民活動家らが、それぞれの活動について話した。

 パネルディスカッションで、愛・地球博(愛知万博)で市民参加プロデューサーを務めた小川巧記(たくのり)さんは「多くの人は、自分のために、エゴからエコ生活を始める。地球や人類のためというのは信じられない。自分がおいしい空気を吸い、おいしい水を飲みたいというのが原点」と話した。女優の高樹沙耶さんは「女優として有名になり、ブランド物を好きなだけ買える立場になっても不安な気持ちを抱いていたが、30歳前後で環境にやさしい生活を知り、持っているものや才能を分け合うことで、心の幸せを感じることができた」と自らの体験を紹介。今後、若い人がエコ生活の良さを知れるようなオピニオンリーダーになりたいと希望を述べた。

 eco検定は、環境の知識を幅広く持ち、社会の中で率先して環境問題に取り組む人材を育成し、環境保護と経済発展が両立した「持続可能な社会」を目指すことを目的に、同会議所の音頭で創設された。検定試験では、同会議所発行の公式テキストや環境白書のほか、時事問題などを出題するという。合格者は「エコピープル」に認定され、同会議所から情報提供や地域での取り組みの支援を受けることができるという。

 第1回試験は10月15日。申し込み登録期間は7月25日から8月25日まで。問い合わせは、東京商工会議所検定センター(電話:03-3989-0777)まで。【了】

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エコピープル

SOHO協会が市民記者支援へ

7月にも市民記者協議会を設立

日本SOHO協会(東京都台東区、斎藤信男理事長)は、新聞社やテレビ局などに所属せずに個人で取材などを行う市民記者を支援するための「市民記者協議会」を7月にも設立する。

 ニュース記事を書いたり、動画を編集してコンテンツを作成できる人に“お墨つき”を与えるのが主な目的。インターネットを使ってブログなどに記事や動画を配信する人が増えているが、信用性を保証する仕組みが現在はない。同協議会は「ジャーナリストID」という認証コードを発行し、ネットユーザーの評価で信用性の確保とモラル向上を促しながら、市民記者一人ひとりを“ブランド化”しようという。初年度の登録目標人数は1000人で、「市民記者」という新しい就労スタイル開発を目指したいとしている。

 また、フリーランスのジャーナリスト同士の交流をイベントなどを通じて図るほか、プロ記者と市民記者の交流も予定している。海外の関連団体との提携も進めており、市民記者の世界的なネットワークを構築したいという。【了】

ライブドア「今はコメントなし」

村上ファンドの証券取引法違反容疑に

投資ファンド「M&Aコンサルティング」(村上ファンド)の村上世彰(よしあき)代表が5日、ニッポン放送株のインサイダー取引疑惑で証券取引法違反容疑を全面的に認めた件で、ライブドアは「今のところコメントを出すつもりはない」と話した。【了】

2006年6月 2日

外交官は平和構築に向かない

2日、国際基督教大学で講演するヨハン・ガルトゥング博士(撮影:吉川忠行)“平和学の父”がICUで講演

平和学の創設を推進し“平和学の父”とも呼ばれるノルウェーの社会学者ヨハン・ガルトゥング博士が2日、東京都三鷹市の国際基督教大学(ICU)で講演し「国家を単位にした外交は国益がベースであり、平和を導くには限界がある」と話した。同大学社会科学研究所が主催した国際シンポジウム「9.11以降の平和運動と平和主義」にゲストとして招かれた。

 博士は「現状では、外交官と言われる人たちは平和構築に向いていない」と述べ、国連加盟国数で191ある国家が、国益を調整することで平和が得られるという考え方を「表面的」だと評した。アメリカなどの大国が自らの国益に合致することは認めながら、そうでない場合に敵国とみなすやり方では、小国の利益は守られないと批判した。国家以外の外交の担い手としては、民族・言語グループや地方自治体などより小さい集団か、EU(欧州共同体)やASEAN(東南アジア諸国連合)などのより大きな集団がベターとの考えを示した。

 日本が国連安全保障理事会の常任理事国入りを目指していることについては「それよりも、安保理メンバーを50カ国ぐらいに増やす努力をするのが賢明。常任理事国が国益に合致しないときに出す“拒否権”は過去のものだ」と話した。

 国益追求外交の弊害を指摘する一方で、博士自身も長年手がけてきた平和運動にも問題があると指摘。「平和運動は『反対』『ノー』を叫び、連帯するだけのネガティブなものになっている。建設的な具体案を出すべきで、そのために平和運動をする者たちで意見の対立が起こることを恐れてはならない。参加人数より中身が大事」と語った。【了】

2006年6月 1日

世界で働く子どもたちを知る

「児童労働反対世界デー」関連イベント

世界中に大人と同じように働かされ、就学の機会が妨げられている子どもがいる6月12日の「児童労働反対世界デー」にあわせ、NGOや企業の労働組合などが、知識の普及と啓発を図るためのイベントを各地で開催している。

 NTT労働組合(東京都千代田区)は、「児童労働撲滅キャンペーン」を、4日に横浜市西区のそごう前広場などで開く。同労組は、組合員の雇用安定や労働条件・福祉施策の向上に加え、社会正義の実現や社会貢献を重視する必要があるとの立場から、企業行動や人権問題に関わる児童労働問題に2004年から取り組んでいる。今年は、新たな試みとしてキャンペーンをブログで情報発信し、時間や場所にとらわれずに参加できるようにした。

 インドの児童労働問題に取り組む「働く子どもの『遺産と伝説』キャンペーン」(OLAL、東京都新宿区)は、1日から30日まで、オンライン写真展「インドの子どもが写し出す、働く子どもたち」を公開している。OLALは、児童労働に関するワークショップで子どもにカメラの使い方を教え、子どもの視点でこの問題をどう感じるかを写真で表現してもらった。

 人権団体アムネスティ・インターナショナル日本(東京都千代田区)は、児童労働経験者と日本の子どもたちが対話する機会を設ける。7日からインドの活動家と元児童労働者を現地から招き、「働く子どもたちの未来に向けて」と題する講演会を、都内の中学校や国連大学で企画している。

 児童労働反対世界デーを制定した国際労働機関(ILO)の駐日事務所は、5月15日から6月16日まで、国連大学で「児童労働写真パネル展」を開催中。また、11日には児童労働ネットワークと共催で、児童労働に関する記録映画の上映と啓発ウォーキングを行い、12日には長谷川真一駐日代表が、ILO本部が出した児童労働グローバルレポートについての報告会をする。

 児童労働とは原則15歳未満の子どもが大人と同じように働くことを指し、家事の手伝いなどは含まない。労働により就学が妨げられる子どももいる。 【了】

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「働く子どもたちの未来に向けて」(アムネスティ・インターナショナル日本)
ILO駐日事務所

写真の日、ベトナム写真展開催

東京写真月間の一環として写真展「輝くまなざし」を開いているベトナム人写真家バ・ハーン氏東京写真月間

ベトナムを代表する写真家の1人で、海外でも数多くの写真展を開くバ・ハーン氏の写真展「輝くまなざし」が1日、東京都千代田区のオリンパスギャラリーで始まった。7日まで。

 同展は「東京写真月間」の一環として開かれており、ハーン氏は子どもたちの“目”に注目し、懸命に家族の仕事を手伝う姿や子ども同士で遊ぶ姿を収めた写真を中心に展示している。写真展の関連行事として開かれた「アジアの写真家たち ベトナム 交歓パーティー」で、同氏は「日本はこれだけ発展した国なのに、目に見える形で古いものがきちんと保存されている。今後のベトナムの発展も、そうあってほしい」と来日の感想を語っていた。

 「東京写真月間」は、日本写真協会が1951年に定めた6月1日の「写真の日」を中心とした約1カ月間。同協会などの主催で、都内71カ所のギャラリーや美術館で写真のイベントが開かれている。2003年からはアジアの国を1カ国ずつ取り上げ、写真家の紹介をしている。今年はベトナムの写真家21人の写真展を、都内5カ所で開いている。【了】

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東京写真月間2006
輝くまなざし(オリンパスギャラリー)