だるの原点('96) Kyo ゆ〜じ |
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インドを訪れる者は・・・ インド初日(3) デリー駅まで着くと、もう安心できた。 どちらの方向に宿があるのかは分からなかった。ただ、そのとき一緒だった一人によると、そのあたりは宿が多いため、目をつぶってても宿が見つかるという話だった。三人は初めに目に付いた道を歩いていたのだった。 歩き始めて1分、道路は真っ暗闇だった。日本のように、そこらじゅうに街灯があるわけじゃないので、それは当たり前のことであるが、暗闇に恐怖を感じるのは3人とも同じのようで、自然と三人は近づき、かたまって歩いていた。少しずつ不安を抱きながら、道を進んでいた。 「なんか、ちょっと、雰囲気、よくないなぁ」 よく見ると十人以上のグループになっていた。さっきまで、暗闇の中で寝転がっていた数人が、後からついてきているようだ。どうして彼らが後をついて来ているのかは分からない。だからこそ、三人の不安は一秒ごとに増大して行った。「彼らの目的は何なのだろう、どうして後ろをついて来るのだろう、どうして何も言わずについて来るのだろう・・・」 それから10分ほど、街灯もないデリーの通りを歩いた。そして、悪くなさそう(このときの感覚で言えば、悪くない、というのは値段が高くなく、かつ、危なくない、ということである)な宿が見つかった。よく分からない人たちが、後ろにたくさんついて来たが、トラブルなくベッドに横になれそうだ。ほっ。 「三人で、一泊、Rs.150です」 「ミスタル、三人で、一泊、Rs.200だった」 やれやれ。誰が僕らをここに連れてきてくれたって?自分で見つけたんじゃないか。暗い中勝手についてきて、金をとろうというのか。ふぅ。あきれたもんだ。 そう言い捨てて、僕らは部屋に入った。翌朝、僕らはRs.200の請求書をもらい、にこやかにRs.150を支払い、宿を後にした。
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