赤字に耐えろ、か・・・。
プロ野球に新しいタイプのオーナーが誕生した。しかし、認可されたのは現存するオーナーに迎合したことを評価されたような気がする。楽天は他の球団より上手に経営すると思うし、そう期待するが、このような決定のプロセスでは、経営が破綻にまでは至っていないものの困難な状態である既存の球団を変えていく力にはなりにくい。
鼻卓雄議長(巨人オーナー)は「球団経営を継続できるか、赤字体質のパ・リーグで耐えられる親会社の経営状況が判断材料になった」と説明した。
NPBが発表した資料によると、04年12月期の楽天の経常利益見込みが145億円に対し、ライブドアの9月期速報値は51億円。また、楽天の営業利益が「ネット通販」42%、「金融事業」38%で二本柱になっているのに対し、ライブドアは「金融事業」だけで74%を占めていることへの懸念から、安定性の面でも楽天の方が上位と判断した。(アサヒコム)
裏金疑惑や株に関する虚偽報告などでオーナーが辞任した球団で作られた審査委員会(セ・リーグ会長と巨人、西武、ロッテ、横浜各球団の球団代表)の判断は、結局、非常に説得力のないものだった。
新規球団の参入条件としては親会社が「赤字に耐える」ことを参入の最大の条件としたようだ。これは「宣伝費」として親会社が経費を負担していくやり方を変えて、新しい仕組みを作り、球団単体として経営をしていきたいと述べた二人の経営者の参入の意図を完全に無視したものである。審査をしたのが野球経営に対して打開策を持たない人たちだから当然といえば当然だが、新球団の参入という形で多方面から出た球団経営に関する意見やアイデアを、経営に困っている既存球団が利用しようという姿勢が見えなかったのが非常に残念だ。
