Change the world

「国連デー」のシンポジウムがあり、朝早くから夕方まで国連大学にいた。CNN創始者のテッド・ターナー氏がゲストとして招かれていた。生で見るのは初めて。語り口調がなめらかで、自信に満ち溢れており、しかも聴衆から笑いを取る。話を聞くだけでもすごく参考になった。
ターナー氏は国連財団に10億ドルを寄付したことでも知られる。財産を寄付する行為というのはアメリカの金持ちの流行というか、義務という感じになっているが、こういう文化には非常に好感が持てる。日本にはそういう文化がまだあまり根付いていないだけでなく、そこまでの金持ちもいない。僕が想像できる範囲を超える額の蓄財をしている人は結構いるのだろうが、使い方が“小粒”なのだろう。
イギリス留学時代の仲間の多くが、NGOなどの非営利団体で働いている。また、「取材」という形で、関連する職業の人にも多く会う機会がある。彼らの思いや行動力は心から尊敬できるし、いつもいろいろ刺激を与えてもらっている。しかし、「自らを犠牲にしていること」に陶酔したり、ほかの職業に比べて安い報酬に卑屈になり、そのせいで発想まで狭くなっている人が結構いるのも確かだ。こういう状況を打破するという意味で、ターナー氏のようなやり方に、最近すごく興味がある。聴衆の前で、自信満々に好き勝手なことを言う当人の姿を見ていて、「Change the world(世界を変える)」というフレーズが思い浮かんだ。
ターナー氏、“持てる国”を批判

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