08年5月の読書記録
●渡邉美樹『強運になる4つの方程式-もうダメだ、をいかに乗り切るか』(祥伝社、2008)
運は自分で引き寄せるものという著者の主張には共感する。諦めなければ悪いことは大きなステップになる。困難なしで成功する人などいないだろうな。
●リカルド・セムラー『セムラーイズム 全員参加の経営革命』(SB文庫、2008)
革新的な社風を作ったというだけではなく、それを旧態依然とした会社の状況から変革していったというのが面白い。ほとんどの会社は独裁的だが、民主的なプロセスを取り入れることで変わってくるものもあるのだろう。ダイキン会長の井上氏の考え方と重なる部分もあり、興味深かった。
●井上礼之『「基軸は人」を貫いて (私の履歴書)』(日本経済新聞出版社、2008)
ダイキン工業元社長の「私の履歴書」。「望まない配属」を繰り返しながら、社長に登りつめて業績をV字回復させた著者の経営と人間に対する接し方が書かれている。タイムカードの廃止など性善説に基づいた人事管理を古くから行ったという氏のスタイルは非常に参考になった。
●リチャード・バック(村上龍・訳)『イリュージョン』(集英社、1981)
ビジネス書ばかり読んでいたが、すまいるスキップの前田さんにいただき読んだ小説。世の中は見る人によって違って見えるということを主題とした本。昔ならそうは思わなかったが、最近はそう思う。かなり楽しめたが、いくつかのレビューで翻訳のまずさを指摘していたので、そのうち原書で読んでみたい。
●持田騎一郎『儲かる音楽損する音楽―人気ラーメン屋のBGMは何でジャズ? 』(ソニーマガジンズ、2008)
「BGMコンサルタント」として業を成り立たせようとする著者の本だが、内装などと同じようにBGMを「収益を上げる」手段として捉える考え方は興味深かった。この本を読んで「儲かる音楽、損する音楽」が分かるというものではないが、この発想を常に意識しておきたい。
●細野祐二『公認会計士vs特捜検察』(日経BP社、2007)
本書の内容がどこまで真実かは分からないが、類書がいくつか出ていることから、刑事事件の有罪率がほぼ100%であり、捜査の過程に非人間的なことが行われているのは確かなのだと思う。司法試験という難関を経たエリートが、そういう操作手法に慣れるために、どのような「教育」が行われているのかに非常に興味がある。
●渡邉美樹『無人島ウィー 』(日本経済新聞出版社、2008)
大会社の長がこういう絵本を出そうという姿勢は素晴らしい。
●ロバート H.フランク『日常の疑問を経済学で考える 』(日本経済新聞出版社、2008)
面白そうなタイトルだったので図書館で借りた。本屋で見ていたらタイトルで買ってしまっただろう。「買わなくてよかった」。項目は面白そうなものが多いが、内容には深みがない。いろいろな現象を経済学で説明しているというよりは、経済学者がこじつけをしているだけ。

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