昨日も、パクチーハウスのカウンターにはいろいろな人が訪れた。相方が来るまでの時間を過ごした人もいたし、お一人で来た方も。食事の途中にテーブルから移動してきた2人組もいた。
僕を含め、なぜか広島に縁のある人が多かった。時節柄、大震災に関する話題を必ずすることになる。その瞬間の感想からその後に体験したことまで。それぞれの経験は異なるが、ほとんどの人が「時代の移り変わり」を意識している。
最初にカウンターに座った人は、震災の3日前に仕事で仙台にいたという。初めてその地に出張し、帰ったらその場所が波にのまれたのをテレビで見たと。最後に来たお客さんは、気仙沼視察からの帰り道に立ち寄ってくれた。撮ったばかりの動画を見せてもらい、その生々しさに驚いた。瓦礫の山がずっと続いていた。でも、見てきた本人曰く、そういう中で住民が、自分たちの生活を取り戻すためにもくもくと作業し続けているそうだ。
まだ行方不明の方もいる。311以前に戻るには、相当の時間を要するだろう。この2週間で、僕の周辺でもいろいろ支援のための動きがあった。募金の仕組みも作った。東京ではほとんど不便なことがないまま、それなりの日常を取り戻せている。
募金を集めているところがたくさんある。うちもそうだ。そして、その気持ちから、たくさんの寄付をしている人もいる。できることをする。そういう気持ちが集まって、成果は出ていると思う。でも、現地を見てきた人の話を聞きながら、映像を見て、こういう状況を忘れてはいけないし、こういう状況に慣れてもいけないと思った。1カ月もすれば、出し切ってしまうのではないか。それが心配だ。
飲食店経営の中で、いくつかの仕組みで募金を集めている。店も結構な負担になるが、それでも募金額としては大きな額にはならないのだなと、集計しながらいつも思っていた。昨日お客さんと話をしていて、問題にすべきは額ではないなと感じた。今月は募金のために追パクしてくれるひとも結構いる。でも、そういう人は徐々に減るだろうし、結果、集める額も減るだろう。でも、少なくとも継続し、被災地がまだ存在することを、現地から離れた場所でアピールする価値はあるだろう。
一年前に完全無料宣言までしてアピールした「追パク無料」だ。開店以来のパクチーハウスの特徴でもある。今回の地震は、東京にいても恐怖を感じた。そして被害の甚大さは日に日に明らかになって来ている。だから、一番の特徴の部分に義援金をつけるべきだろうなと思った。落ち着けばまた「完全無料」に戻そうと考えていたのだが、”落ち着く”の判断は、東京にいる僕らの気分で決めるべきではない。
パクチーハウスだから、追パクは無料であたりまえ、から、パクチーハウスだから追パクに義援金がついて当たり前という転換をしたことになる。期間は結構長くなるだろう。でも、これをすることで、僕らも、お客さんも、一番苦労している人に思いを馳せることができれば、それだけで意義がある。
最後にもう一つ。福島県にいる福島の農家さんに連絡しました。状況が分からないので、ご迷惑となるといけないので連絡を控えておりましたが、電話の回線状況も悪くなさそうでしたので。発信音が鳴ったときは嬉しかったし、すぐに「もしもし」と電話に出てくれ、ホッとしました。作物を採ったり、新たに播種することはまだ認められていないそうです。原発事故もあり、風評被害も今後大変そうです。検査を終えて安全を確保できるようになったときに連絡を頂くことになっています。福島の方が農家として復帰する瞬間から、取引をしたいと伝えておきました。
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パクチーハウスの震災被災地支援について #smileat