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2004年09月02日

韓流ブーム

青春18きっぷを求めて新宿へ行った。
目的はすぐに果たせたので本屋や電器屋を歩いた。

驚いたのは町の中の至る所で韓国語が見え、聞こえたことだ。そういえばテレビCMでも韓国人にしゃべらせてわざわざ字幕をつけるのが大流行のようだ。時代は変わるものだ。10年前に僕が一人で韓国を旅するという話をしたとき、どうしてそんなところに行くのかというようなことを聞かれたことさえあるというのに。映画や歌、ドラマなどを通して韓国文化が数多く伝わり、好意的に受け入れられている証拠なのだろう。韓国に対して長年親しみを持っている僕としても嬉しい限りだ。

しかし、やっぱりその興味は表面的なものなのだろうなとも思う。流行の渦の中心にいるペ・ヨンジュンを追いかけている人はたくさんいるが、この韓国ブームを身近にたくさんいる韓国人との友情につなげた人はどれだけいるのだろう。「ヨン様、ヨン様」ともてはやし、特別な存在としてだけ韓国文化を受け入れるだけでなく、自分のすぐ隣にある韓国文化を知ることが大事だと思う。
在日韓国・朝鮮人の問題もこの機会にもっと取り上げるべきである。多くの人はその問題について考えようともしていない。考えようともしていないことを責めることもできるが、それは何の意味も持たない。考える前にこの事象を認識していないからだ。影響力のある人たち(政治家・メディア)が完全にこの問題を無視しつづけていることにその原因がある。

日本に帰国してからテレビや新聞を毎日のように見ているが、そのレベルの低さに驚いている。それぞれの媒体が洞察力のある分析をしていることはまずないし、問題を提起したり考えさせるようなものもほとんどない。世界ではいろいろなことが起こっているのに、その全体像に対して個別の事象が持つ意味を把握することができないばかりか、一つのどうでもいい事項を誇張し視聴者を煽ることしか、日本のメディアはしていない。
ブームは作られるものだ。どうせ作るなら、表面的に終わるものではなく、文化の内部に影響を与えるような重大なものを作るべきである。それができていない現在のマスメディアはその役割を果たしているとは言えない。仕事をきちんとできる、そういうメディアが必要だなと強く思う。

投稿者 beemanet : 2004年09月02日 23:59