2007年03月22日
神戸へ
19日から慧に会うため三度広島に滞在している。18きっぷが安くなっているのを利用し、神戸へ行ってきた。
目的は大きく4つ。2年半前に起業して順調に会社を成長させているJMに会うこと、うちより1カ月早く子どもを生んだMっちに会うこと、居酒屋甲子園のプレゼンで僕がベストだと思った「雑菜」を訪れること、そしてゆっくりと走る電車で旅をし思索をめぐらすことだ。
JMとは12年の付き合い。しかし、大学を卒業してからは会う頻度も少なく、ゆっくり語るチャンスがこれまでほとんどなかった。彼が起業後、ビジネスのために使うサイトを見たことはあったけど、背景にある工夫や努力については何もしらなかったので、いろいろ参考になる話が聞けた。ゆとりのある事務所とアルバイト社員への対応を見て、同じような道を歩む者として刺激を受けた。
Mっちとは11年の付き合いか。やはりここ数年は語ることができていなかった。同時期に子どもが生まれたってことで、今後子どもを介しての付き合いにもなるんじゃないかと期待する。うちより1カ月年上ということで、随分大きく見えたが、体重は全く一緒だった…。少し小さめなのかな、と思ったが、実は慧が“増えすぎ”らしい(帰ってから1カ月検診の結果を聞いて知った)。
「雑菜」にはJM夫妻に付き合ってもらった。居酒屋甲子園のインパクトがあまりに強く、DVDまで予約したのだが、ベスト6としてプレゼンしたうちで僕が最も印象深いと思ったこの店を表敬訪問することにしたのだ。居酒屋甲子園の決勝に出場した6店舗は、どこも気合系のプレゼンをしていたのでこの店の雰囲気も“気合”いっぱいだと思い込んでいたのだが、そうではなかった。一見普通。料理も特別すばらしいわけではない。店の人は“少し感じがいい”程度の印象。特徴を前面に押し出していない。そういう店が、700店強の中のベスト6に選ばれているというのは意外な気がした。しかし、この店はコース獲得率8割以上という、店のオペレーションにとっては非常に効果的な数字を達成しており、“さりげない”力に恐れ入る。新宿、渋谷などの居酒屋にロクデモナイ店が多く、そのほとんどが「当たり前のことができていない」ことで客を不快にさせているが、“気合”を内に秘めつつマイナスの印象をとことんまで排除することで、「雑菜」はリピート率も自然に上がっているのだろうか。
そして、18きっぷの旅。かなり久しぶりだ。広島→神戸は5時間弱ほどで、18きっぷの旅としてはそれほど長くない。ゆっくりと読書をすることと、途中下車が楽しみだったが、10年前とは変わり果てた街の姿に、いささか失望した。どこで途中下車をしても駅周りに失望させられる。コンビニエンスストアチェーンにより日本全国の“標準化”は、スローな旅人を失望させ、そういう旅をこの世からなくしてしまうだろう。また、岡山駅にも10年ぶりに降り立ったのだが、駅ビルには相当悩まされた。かつて見た岡山の風景はもはやない。京都駅でも、名古屋駅でも一緒じゃないか…。30分あった乗り換え時間でウロウロしようと思ったが、駅ビルから出ることすらほとんど困難だった。
スローな旅がつまらない。次々とスピードを速める新幹線の裏で、我々は何かとても大事なものを次々に失っている。コンビニは時々立ち寄るし、新幹線も今年になってから5往復ぐらい利用しており、非常に恩恵を受けているが、それが唯一の道だとしたら、非常に不幸だ。便利さの陰で次々にオプションを失っていることを危惧すべきだなぁと感じた
投稿者 beemanet : 2007年03月22日 23:59