2010年8月25日

あと12時間!

2つ目の交流する飲食店「鳥獣giga」開店まであと12時間!

前回よりは慣れていてノウハウがあるはずなのだが、やはり何が足りないか、細部までわからない・・・。始まるまでわからないのだろう。とにかく、状況を楽しむしかない。

25日の開店に合わせたかのように、弊社がメディアで取り上げられる日が重なった。フジテレビ・スーパーニュース(午後6時17分)、広島ホームテレビ(午後6時半ごろ)、そして、新潟の月刊誌『Komachi』の発売日だ。テーマは残念ながら鳥獣gigaではなく、すべて手食がらみではあるが。

パクチーハウスは珍しさか、奇抜さか、ずいぶん多くのメディアに取り上げてもらった。たぶん3年で200は超えている。珍しさで取り上げられる時期はおしまい。これからは、パクチーハウスの樽や、鳥獣gigaで起こる出来事こそが、フォーカスされるべきポイントとなるはずだ。

どうなるだろう。分からないながらも、自分が信念と確信を持ってする大きな投資だ。

とにかく、ワクワクする。いろいろ困難もあるだろうが、すべて乗り越えていく。

今日、奇跡が起こった。鳥獣gigaの前に居酒屋さんをやっていた方がのこしていった、不要なコップを包んだ新聞紙を、片づけながら開けてみると・・・2年半前に取材された記事(読売新聞)だった!記事を読みながら片づけていたわけではないのだが、パクチーの文字が目に入り、周りにいた皆に伝えようとしたら...自分たちの記事だったので非常に驚いた。

鳥獣gigaも非常にツイている気がする。みなさま、ぜひお越しください!

2010年8月23日

広島で初の手食イベント

今年2月に広島にて強行軍で知り合いを作った成果が実った。このとき会った人と、訪れた店をtwitterのやり取りでつなぎながら、「手食イベント」という形で結実したのだ。

パクチーハウスでは昨年11月から手食を推奨しているため、今でこそ手食しに店に来る人もいる。また、世田谷区の保健所主催のイベントの開催もし、手食普及活動について知っている人は東京では少しずつ増えてきたと思う。一方で、地方都市でも何かやりたいと思っていた。

つい2週間ほど前、『にいがたこまち』という月刊誌から電話がかかってきて、手食を勧めている店を紹介するので日本手食協会についても掲載してもよいかとの問い合わせがあった。そして、しばらく前から進めていた手食のイベントを、広島で開催することができた。地方都市では初の試みである。

TJ広島というタウン情報誌にも掲載してもらったが、集客には苦戦した。何のことかよくわからないというのが正直なところだろう。が、知り合いベースの必死の集客もあわせて、なんとか子供をあわせて24人が参加してくれた。土壇場になって広島ホームテレビの取材も決まり、同局のナンバーワンアナウンサーがレポートしてくれることになったので、これからの動きに期待もできそうだ。

食べ物について真剣に考えるために、触れることの効果は大きい。今回参加してくれた方と話をしていて、つくづくそう思った。いつも手で食べる必要はない。でも、時には自分が食べるものをきちんと確認してはどうか。この時代に手で食べるというのはいささか変に思う方もいらっしゃると思うが、手で食べるという表面だけでなく、それがもつ本質的な意味を知ってほしい。

手食のイベントは、全国各地で開催したい。学校でも自治体でも企業でも、呼んでいただければ飛んでいきます。



2010年8月20日

交流する飲食店「鳥獣giga」、8月25日にオープン

現在、2つ目の交流する飲食店「鳥獣giga」開店に向けて急ピッチで作業を進めている。飲食店を開店させるのは2度目だから、パクチーハウスを開くときに比べるとやるべきことはわかるのだが、どこまで準備をすればいいか、不安は尽きない。

昨日、家具をあらかた購入し、なんとなく店っぽくなった。注文していた樽は納品が9月2日と返答があったのだが、25日にオープンする旨を伝えると、納品日を8月23日に前倒ししてくれた(ありがとう、サントリーの樽ものがたりグループさん!)。21日には珪藻土を塗り(お手伝いしてくれる方ありがとう!新店舗開店時の壁塗りは弊社恒例行事にしてもよいかも)、週明けから一気に納品があって開店準備完了となる。

ここで改めて、鳥獣gigaの概要を確認しておくと、

 鳥獣gigaは、
 世界に目を向けるやる気あるオトナが
 真剣に語り合うパブリックスペースです

経験的にも、体力的にも、社会を動かすのは30代(20代後半から40代前半といってもいい、精神的に30代だからというならそれでもいい)だと思う。僕は今、35歳。学生時代からの友達や、元同僚を見ていると、元気のない人が多い。仕事や家族を理由にして、行動しない。そういうのを見てられない。

国の力が強いときはいい。黙っていても、生活はよくなっただろう。でも、今は違う。黙ることに慣れてしまって、自分の頭で考えていない人が多い。世界には、必死になって生き、考え、行動する人がいるにもかかわらず。

僕たちにはまだ余裕がある。その余裕を利用して、もっと世界に目をやるべきだ。ほかの国の人では考えられないぐらい簡単に、海外に実際に見学に行くこともできる。情報も好きなだけ集められる。他人を蹴落とすやり方でなく、他人とともに生きる必要性、有効性を認識し、より楽しい社会を、世界を作れる立場にある。

職場と家庭以外に、もういくつかの居場所を作るべきだ。そして、それぞれの居場所を融合するのだ。多くの組織は第三者的な視点を疎むが、その実第三者的な視点は組織変革には不可欠だから。複数の視点を持つように心がけると、物事を動かしやすくなる。

そして、繰り返す。30代が社会を動かす。

だから、30代は元気でなければいけない。健康でなければいけない。ちゃんとしたものを飲んで食べなければいけない。

オーガニック料理店や自然食品店が東京にはずいぶん増えた。僕も食にかかわる仕事をしてから3年が経つので、そういう店には興味があり、見つけては入るようにしているが...。

 お腹がいっぱいにならない。

だから、会計を終えた後、近くのラーメン屋に入るのだ。「果たして今日の俺はどれほど健康的なんだ!」

現状のそういう店は、上品な女性向けがほとんどだと思う。身体にいいものは誰にでも必要なのに。売れる売れないという観点から仕方がない面もあると思うが、本当に必要としている人に、必要なものが届いていない。

社会を動かす30代は、ちゃんとしたものを食べるべきだ。オーガニックや自然食品は、おしゃれで上品である必要はなく、豪快に酒を飲んでいる時のつまみとしても存在すべきだ。何かを避ける健康維持でなく、積極的な健康維持を!



鳥獣gigaでは、自然の野菜と自然に近い肉・魚をメインの食材とします。味付けもシンプルなものの組み合わせで素材の味を生かしたいと思います。自然の野菜を食べるなら、自然から出てきてしまった鹿や猪も食べてほしいと思います。

オーガニック野菜や自然栽培野菜を使うほかの店とは、そのあたりが違うと思っています。だから、あえて「獣」という字を店名につけました。京都の高山寺にある「鳥獣戯画」に出てくるような動物の肉を自然の中または自然に近い状態の中からいろいろ探してきては出したいと思います。

「giga」は、単位の大きさを表現しています。お腹のいっぱいになりにくいオーガニックレストランでの経験を生かして、きちんと満たされるようにしたいと思います。また、豪快に酒を飲むという人のために、メガジョッキ(1リットル)の上を行く「ギガジョッキ」を用意したいと思います(いまだ苦戦中です。オープンまでに間に合うか!?)。


鳥獣giga
158-0097
世田谷区用賀4-30-10(地図
URL: http://gi-ga.org/
twitter: giga_org

2010年6月21日

全国がビアガーデン協議会発足!

第5回経堂ビアガーデンが成功裏に終わった。継続して少しずつ認知度が高まっているのに加え、季刊誌『世田谷ライフ』で特集された効果もあり、どこの店も大盛況だったようだ。パクチーハウスにも120人以上の人が来てくれた。ランチと合わせると約160人。開店以来の最高人数だと思う。

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経堂ビアガーデンは、昨年8月にスタート。街の中で徐々につながりを作っていく目的で、2店舗から始めた。そして一回につき一店舗ずつしか増やさないと決め、さばの湯の須田さんに提案した。どうなるかはわからなかったが、参加人数が増えたときに、必ず面白い状況が生まれると信じて。そしてその後、10月、1月、4月と実行し、今回が5回目だった。

ビールジョッキを持って歩くことの楽しさ。これを多くの人が感じてくれたのがうれしい。パクチーハウスからスタートし、2-3店舗巡って帰って来た方が言ってくれた。「すごい楽しかった! 向こうからビールジョッキを持ったグループが迫ってきたので、思わず乾杯しちゃったよ」――。まさに、昨年の夏に夢想していた状況だ。

数日前、いい話を聞いた。世田谷区商店街連合会の青年部でときどき顔を合わせるクラタくんが、千歳烏山でもビアガーデンをやると教えてくれた。経堂の次は、僕が続けて用賀で立ち上げるつもりだったが、先を越されたか! でも、僕以外の人が実行してくれた嬉しさはこの上ない。同じような動きがたくさんできるといいな。

今後の情報公開、ノウハウの伝授のため、新しい団体を作った。その名も「全国がビアガーデン協議会」。言いだしっぺの僕が総裁となり、須田さんとクラタくんに副総裁をお願いした。「ビールジョッキを持ってほかの店に行ってもいい」。この単純な決まり事だけで、店にお客さんが増え、お客さんがいつも行かない店を体験し、見知らぬお客さん同士が仲良くなり、地域が発展する。単純で面白い!

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喉を痛め、声が出ない状況だったので、僕は実は(珍しく)、中ジョッキ一杯を最後の最後で飲んだだけだった。でも、次々と店内に人が入ってきたり、通りをジョッキを持っている人がいたり、他の加盟店でうちのお客さんを見かけたりして、それだけで存分に酔うことができた。正直、興奮しっぱなしだった。

そして、出勤直後から戦場のような状態の中、お客さん対応をしてくれたスタッフには大感謝。忙しいときに表情を無くさないのが、うちのスタッフ(そして経堂ビアガーデン加盟店もそうだ)のすごいところだと思う。飲食業を始めたから、いろいろな店に行って、やたらと観察しているが、接客が評価されている店や丁寧な言葉遣いをする店のスタッフの、表情が凍ってることは少なくない。笑顔は強制してできるものではないので、旅の経験を積んだツワモノだからできるのか?見ていて感激するよ。忙しい中でビラビラビーラをお客さんにしてくれた店長の対応にも感動。初めてやる人に短時間で説明して実行してもらっている姿を見て、喉を痛めててよかったとすら思った。

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もっと頻繁にやればいいのに!との声もいただき、すごくグラつきかけたけど、やっぱりこのイベントは、ゆっくり育てたい。夏の間に隔週とかでやれば、売上も伸びるし、盛り上がるだろう。でも、急速な発展には綻びがつきものだ。だからやっぱりゆっくりやろう。次は8月29日。そして、季節は関係なく、2カ月ぐらいおきにやりたいと思う。ビールは暑ければうまいという気持ちは分かるけど、経堂は冬でも熱くなりますよ!

2010年6月16日

パクチーのうた、J-waveでオンエア

13日(日)の朝、J-waveロハスサンデーの「サラヤ・エンジョイ・ナチュラル・スタイル」というコーナーにゲスト出演した。パクチーハウスと手食について。約20分の番組なので、たっぷりお話しすることができた。

対談相手はそのコーナーを担当する、フードディレクターの野村友里さん。昨年、彼女が監督を務める『eatrip』の配給会社から連絡をいただき、協賛したことがあったので(といっても、パクチー銀行からパクチーの種を渡しただけなのですが)、試写にも行って勝手に親しみを感じていた。しかし、映画の公開前レセプションに行ったときも、本人が超多忙な様子で会話できずじまいだったので、ひょんなことからゆっくりお話しする機会をいただき嬉しかった。

収録の際にJ-waveに入ってすぐ、「リクエストは?」と言われビビった。六本木ヒルズ内のクリエイティブな感じのオフィスで緊張が高まっていたのもあって、「ロハスサンデーにふさわしい曲」が全く思いつかなかったのだ。一方で、「パクチーハウス」や「手食」にふさわしい曲はすぐに思いついた。

その曲の名を口にするなどおこがましいと思ったのだが、その曲のことが頭に浮かんだ途端、ほかの楽曲のことなど頭に思い浮かばない。何度か「決まりました?」と促された後、急に思いついたように切り出した。



『パクチーのうた』ってのもあるんですがね」

「何それ!聞きたい!」
ネット上に置いてあるこの曲を再生し、番組プロデューサーが即OK。かくして、急な話だが、『パクチーのうた』のオンエアは決まってしまった。

放送当日、ラジオを聞きながら軽く震えてしまいましたよ。

「ミュージシャン以外で、自分が唄っている曲を流した人、初めてです」
そりゃそうだろう...。

というわけで、J-waveでアーティストデビューしました。

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07:41「パクチーのうた」佐谷恭
中孝介さんらと並んでしまった...(笑)


2010年6月 9日

"逆ツイ割"を始める訳

「パクチーなんかに客が来るのか。来なかったらどうする」

起業の前、あらゆる人から繰り返し言われたのがこの言葉だ。飲食業未経験の僕が、よりによってパクチーなんぞ訳の分からないものに目をつけて、しかも飲食業とは関係なさそうな"旅と平和"がテーマだとうそぶいていたものだから、まぁ仕方がないか。

これに対していつも僕が最初に答えていたのは、「その日来るべき人に電話する」というもの。オープン当初は意地でも知り合いを集めようと思っていたし、店の営業が始まったら、一度来てくれた人にアプローチしようと思っていた。イベント企画もしようと思っていたし、たまたま来たお客さんの状態によって、店の雰囲気は変わるだろうから、そのときに合いそうな人を呼びたいと思っていた。

このアイデアは失笑を買った。僕は気にしなかったが、話を聞いてくれる人を安心させるために、「日本パクチー狂会という《パクチー大好き》の会員が300人いる」と話をすると皆一様に納得した。ネットの世界で世界に300人しか会員がいないのはとても少ないにも関わらずだ。

いざオープンしてみると、すべてのお客さんと話し、しかも次につなげる情報を頂き、それを記録として残すことは不可能に近いことが分かった。しかし、一部に関しては可能だ。そして、「(顧客候補に)直接語りかける」という目標は絶対に正しいと思い、自分が気に入った別の飲食店では、そこの店主と直接話したいと思うようになった。こうして少しずつ、飲食業の知り合いを増やしてきた。

次なる事業を2つ、ほぼ同時に立ち上げるに際して、原点に帰りたいと思っている。店を開いてから今に至るまでずっと、「お客さんが来なかったらどうしよう」という不安は消えることがない。ある日の満席が翌日の盛況を保証するものではないし、事実として、お客さんの数が前日比80%減ということがありえるのだ。この不安はいつまでも消えることはないだろう。とにかく常にいろいろな人にアプローチすることによって知ってもらう/思い出してもらうしかない。

やるべきことは直接来店を呼び掛けること。そして、その人が来てよかったと思ってくれることだ。僕が経営する飲食店(今はパクチーハウスだけだが、今後開くものはすべて)、交流を主な目的としている。これまでも一人で来てくれた方をどう楽しませればよいかを考えたり、グループ同士をつなげる仕組みを工夫してきたが、樽スペースに一人しかいなかった場合、なんともしがたいことがあった。

そこで、
・店が呼びかけて来店を促す
・呼びかけられた人は、その日に会う人と事前にコンタクトを取れる
・初めて会った時には再会のような喜びがある
・名前や連絡先(ツイッターID)はすでに分かるので、店では話に集中できる
という流れを作ろうと思った。

それが"逆ツイ割"だ。"逆ツイ割"は、飲食店とお客さまとの新しい関係を作ると思う。いろいろな店で応用してくれないかなぁと思う。これまではパクチーハウスの雰囲気楽しんでくれているお客さんに、「相席とかで見知らぬ他人に話しかけるのが面白いと思ったら、ぜひよそでも実践して下さい」と伝えてきたが、"逆ツイ割"はそれを推奨する場所を増やす可能性があり、飲食店にわざわざ"交流する"という接頭辞をつける必要をなくすための第一歩でもある。是非!

"逆ツイ割"について:
http://paxihouse.com/index.php?itemid=1614

2010年5月29日

手食普及活動

twitterの検索機能が10日ほど前からおかしい。「パクチーハウス」での検索が出なくなり、「手食」もなくなってしまった。しかし、どちらのキーワードもメディアの影響もあり、twitterでつぶやいている人は減っていないと思う。困ったなー。

というわけで特に「手食」に関しては、無理やり「手」「食」と分けて検索したり、検索エンジン等を使ってつぶやきを発掘している。twitterでダイレクトに検索するよりかなり骨の折れる作業になるのだが、仕方がない。今月はかなり「手食」のメディア露出が多いので、興味を持った人とコンタクトをとれる最大のチャンスだからだ。

手食を始めてから、たくさんの人に驚きと感激を与えることができている。カレーはコリアンダーシード(パクチーの種)を使うので、隠れたパクチー料理であり、パクチーハウスオープン以来、このメニューを出したかった。しかし、カレーとは早食いの代表みたいなものでもあり、カレーだけ食べて帰る人が出ると、店の雰囲気はガラっと変わるだろうし、時間をかけないということは食事中のコミュニケーションを推進しにくいので、店のポリシーに反すると思っていた。しかし、「オーガニック」「地産地消」「フェアトレード」という3つの要素を兼ね備えたBijaのカレーを導入することは、食を扱う者としての姿勢を示すことにもなるので、ぜひ実現したいと思ったのだ。

あとは、どうすればそれをゆっくり食べてもらえるか。

ブレスト的にいろいろアイデアを出した中で出てきたのが手食だ。「カレーの期限→インド→手で食べている」という発想の流れではあったが、実際にやってみようという話になり、やってみたら"楽しい"と感じた。そして、いろいろ調べるうちに、世界人口の半数近くが手食の上、手食文化でないとされる地域でも、ほとんどが手を使って食事をする習慣を持つことに気づいた。

手食を推奨して、実際にやってくれたのは最初は30%強ぐらい。その後、日本手食協会を作り、いろいろなメディアでの紹介をテーブルに置いたりして割合を上げた。そして1カ月ほど前から"手食割"を導入し、明確に手食を優遇する姿勢を強調。現在では7割以上が手食でカレーを食べている。こうした体験がもっといろいろな場所でできればと思う。

先週、関西に行く機会を作り、日経MJで一緒に掲載された亜州食堂チョウクを訪ねた。旅をした経験の長い夫婦で、自身が見てきたモノ・コトを再現することで、旅の楽しさを伝えたいという点で僕とも認識を共有している店だった。手食を単なる文化の模倣としてするだけでなく、そうした体験を共有することによりコミュニケーションを生みだす。よくお客さんから「カレー屋さんでこんなに話をしたのは初めてです」と言われるそうだ。

そして、先ほど、Googleアラートで岐阜県可児市のフランス料理店のブログに行きついた。そのブログの主Kitchen Brancheシェフの金子和則さんは、フランスで修業し、ホテルなどで修業をした上にフランス料理店を開いた方だ。早速電話して、手食の話をしてみた。すると、金子さんは食とコミュニケーションについて強く意識している料理人ということが分かった。中京テレビをご覧になったときに、金子さんが推進している「アペリティフ」(食前におしゃべりをしながら食べ物をつまむこと。フィンガーフードが主らしい。6月の第一土曜日に、日本でも全国各地で開催される)と手食の共通点を感じたそうだ。

「手食」を始めたとき、その単語の読み方も分からなかった。"しゅしょく"と読むと主食と勘違いされそうだと思い「手」(て)の発音を生かすため、手食と読んだ方がよいだろうなと思って決めた。ひとたび、そのあり方に名前を付けると、それの意味するものがどんどん集まってくる。同じようなことを考える人は全国に(そして全世界に)いるだろう。食にコミュニケーションを取りいれる方法の一つとしての「手食」を、どんどん広めていきたい。

(8月22日には、広島で手食イベントを開くべく、調整中です。その他の地域で興味ある方はご連絡をください)

2010年5月13日

NHKラジオ:「手食」→「手で食べること」

NHKラジオ第一「ラジオビタミン」で、手食を紹介してもらった。昨日の東京FM「クロノス」に引き続き2日連続のラジオ出演! 日本手食協会設立3カ月弱にして、マスコミからの人気は高まっている。

しかし残念ながら、やはりNHKは実店舗名を出してくれなかった。(生中継だったので言いかけた。あれは放送事故;-)「世田谷区経堂のカレー屋さん」と紹介された。少なくともカレー屋ではないが...。協会の名前も放送されなかった。非常に残念だ。面白い取り組みだということで取材してくれたのだと思うが、それを誰がどこでやっているかということを言わないと、聴いている方もよくわからないのではないか。興味を持ったって調べられない。(おそらく、NHKに問合せまですればいいのかもしれないが、よっぽど強い好奇心か悪意がないとそこまでしないだろう。なんとなくひかれてネットで調べるためのヒントはほぼ排除された)

「手食」という言葉も、"聞いたことがない人にはわかりにくい"という理由で「使わないで下さい」といわれてしまった。「手で食べる」と言ってほしいというのだ。会社を作って以来、キーワードを練りに練って事業展開し、仕掛けをつくってきた者としては非常に悲しかった。最初に説明して、手食という言葉を貫くこともできるだろうに。現に、民放は全部そうしてくれている。世に認められる前のキーワードはNHKでは無理なのか。だとすれば民放にしかけるけどね!

「手食⇒ワイルド⇒女性でも手食!(驚)」という論調も気になった。手食はワイルドだろうか? 「手食は野蛮だ」というとかなり問題になるだろう。世界人口の5割ほどが手食という説もある。グローバルスタンダードという言葉はこういうところでも使うべきだと思うが、"野蛮"な半数を敵に回すことになる。実際の話、手食に関する好奇心は、男女でほとんど差がない。強いていえば、カップルで来パクし、女性のみ手食をする方が、男性のみ手食するよりも多いと思う。統計的に有意とまでは言わないが。

手食という"食べ方"が存在する。日経MJは箸とカトラリーをあわせて「三大食べ方」と表現した。寿司やおにぎりなどで日本でも手食の習慣は残っているし、日本手食協会が主張するのは"手食を体験すること"だ。箸やカトラリーを捨てることではない。

日本手食協会としては、箸食やカトラリー食をしているときに手を使うことはマナー違反だと思っている。いろいろな文化を知ってその場に応じて食べ方を選ぶことこそがマナーだ。知識と体験としてとして異文化を知り、食べ物を直接触れることで温度(熱いッ!)や硬さなどを感じ、一口ひとくち味わってほしいのだ。スプーンを使ったって、カレーを噛まずに飲み込む方が、よっぽど野蛮だ。

「お箸を使うマナーなども伝える中で、手食を扱うのは非常に難しい」。中継終了後、スタッフの方々がこうおっしゃってくださった。「そうした葛藤の中、迷いながらで半端になったところがあるかも」とも。僕としては、番組の内容がどうこうということは全くない。どちらかというと、質問に対して的確にこたえられない自分に反省しきりだからだ。しかし、NHKの方が、そういう状況の中「手食」を"80万人の主婦が聞いている"(同局による)番組で取り上げようとしてくれた勇気を讃え、感謝したい。

そして、スムーズに、僕が言いたいとおりの放送ができないということは、手食協会の仕事がまだまだたくさんあるということだ。日本手食協会のとりあえずの目標は、手食という言葉の知名度を上げ、NHKで言いたい放題いうことだ。

同じNHKとして(Nippon eat-by-Hand Kyokai)頑張りたいと思います。

2010年4月25日

第3回経堂二重丸スタート

今年も経堂二重丸が始まった。負担をかけず(ゆるく)しかし着実に街を発展させるという目的で2年前に立ちあげたイベント。開催期間が決まっているにもかかわらず、準備不足で毎年臨んでいる。

きちんとした会合を持ったのは、今月になってからだった。参加店舗と最初から参加して下さっているアーティストの方々と話し、誰が出れそうで、どこの店が参加してくれるかをなんとなくリストアップ。そしてゆるやかに動き始めた。

娘の出産を控えていたこともあり、実はほとんど何もできず...。でも、既参加アーティストも、初めてのアーティストも「ゆるいけどとにかく作ろうよ」というのに呼応してくれ、期間中になんとか形になりそうな感じになってきた。

僕が本格的に動き始めたのは、開始日の昨日。それまでにメーリングリストを作り、ウェブでの告知に反応してきた方々にゆるさを伝える作業はしたのだが、実際それしかできなかった。昨日になりようやくいくつかの店舗を回り、初めて参加する人数名と話し、ようやく形になりそうだと思った。

経堂には本当に面白い人がたくさんいる。経堂二重丸に参加表明してくれた方はもちろん、その方々から周辺の人のことを聞くと、驚くほど世界が広がる。でも、まだそういう人たち同士が有効につながっていない。「経堂二重丸」はゆっくりと、そういう人たちがつながる場を提供できればと思う。

とりあえず、オープニングパーティをするのは、それを加速したいから。本日、午後6時開場です。みなさまお越しください。
http://paxihouse.com/index.php?itemid=1531

初年度、最終日に打ち上げパーティをやった。しかし、そこで初めて出会っても、参加者同士の交流を「続ける」ことは難しいと思った。オープニングで交流することで、これから何が起こるかそれぞれで考え(なんていい加減な主催者だ、笑)、そこで生まれた話が期間が終わる2週間後までにアートとしてカタチになれば嬉しい。ひとりでも多くの人が経堂をウロツクことで、その確率は高まる。

2010年4月12日

手食

10日、土曜日。手食関連の大規模なイベントを開催した。参加者は40人弱。ロハス雑誌『ソトコト』の取材も入った。手食を特集する5月1日発売号が楽しみだ!

カレーをランチで提供しようと思って手食のアイデアを思いついてから約半年。たくさんの人に体験してもらう中で、予想をはるかに上回る好意的なメッセージをたくさん頂戴し、日本手食協会を設立することになった。

協会設立の理由はさまざまあるが、手食を一店舗単位の"ちょっとした体験"にとどめておきたくなかったのがその大きなものだ。手で食べることによってたくさんのことに思いを馳せる。日本人誰もが手食をする世界を夢見ているわけではないし、毎日手食せよと主張するわけでもない。しかし、食べ方の一つとして手食を知り、いつも使っている"ガジェット"を手放してみるのは楽しいものだ。

手食はパクチーハウスの"冗談"ではなく、パクチーハウスからの一つの提案である。協会を設立するとすぐにたくさんのメディアが問い合わせをくれ、そのうちのいくつかは取材に来てくれた。体験者の言葉がいろいろな形で伝わるのは、嬉しいことだ。また、どこまで実現できるかはわからないが、いろいろな地方でも手食イベント開催を希望する旨を連絡いただいている。「ブーム」にしようとは思わないが、注目されるムーブメントぐらいには育てたい。

イベントをしたり、店に来てくれる多くの人と手食をすることで、僕も手食からいろいろな刺激を受けている。カレーを手で食べる行為にはずいぶん慣れたが、何年も食べている「ぐちゃぐちゃが美味しい皮蛋豆腐」が手食によってこれほど味の印象が変わるとは驚いたし、自然卵の黄身の触感が気持ち良すぎることはこれまで想像すらしなかった。また、パクチー嫌いのお客様が、「手食ならパクチーがいくらでも食べられる!」と言ったことは、手食の可能性の奥深さを表しているのかもしれない。

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手食パーティの様子